サークルKサンクスとのブランド統合により、その緑色の看板を街中で見かけることが以前より増えた感のあるコンビニ大手ファミリーマート。
今年3月末時点での国内店舗数は1万6420で、運営元であるユニー・ファミリーマートホールディングスの2019年2月期決算によると、営業収益は前年同期比3.1%減の6171億7400万円だった。
セブン-イレブンとローソンというほかのコンビニ大手2社は増収だったので、ファミリーマートだけ取り残されているものかと思いきや、明るいニュースもある。今年3月の発表によれば、定番商品の「炭火焼きとり」(128円/税込、以下同)が累計販売本数3億本の大台に達したという。
炭火焼きとりの登場は2017年6月と、意外なことに歴史は浅い。はやり廃りが激しいこの時代に新たな大ヒット商品を生み出せるあたり、ファミリーマートの地力には、まだまだ期待できるだろう。
そんなファミリーマートは、炭火焼きとり以外にも「ファミチキ」のような人気商品を数多く取り揃えている一方、新商品もバンバン投入して、売り場の新鮮さを保っている。今回は「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」の独自リサーチにより、「買うべきファミリーマートの食品5選」をセレクトしてみた。いつも店頭でどの商品を買おうか目移りしてしまいがちな人は、ぜひ参考にしてほしい。
RIZAP たっぷり食べたい!プリン/308円
まず取り上げる「RIZAP たっぷり食べたい!プリン」は、“結果にコミットする”で有名な肉体改造ジムのRIZAPが監修する、ファミリーマート限定商品だ。
店頭で見かけた際は、とにかくその量に驚くことだろう。3連パッケージで売られているグリコの「プッチンプリン」が1個あたり67gなのに対し、なんとこちらは1個で451gと、7倍近い大容量を誇っている。
あっさりとはしているが、味や食感はまごうことなきプリンのそれ。もともとファミリーマートで販売されていた「たっぷり食べたい!プリン」(298円)に比べると糖質が40%カットされており、ダイエット中だけれど甘いものをガマンできないという人にはもってこいの商品かもしれない。ちなみに、甘さが抑えられたことでかえって美味しくなったという声も聞かれる。
ちなみに、糖質量にこだわって開発したというRIZAP監修商品は、ほかにも「なめらかチーズケーキ」(170円)や「糖質0g麺 汁なし担々麺風」(278円)などいくつかラインナップされている。上手に組み合わせて、健康管理に役立てるといいだろう。
チキンと緑黄色野菜のグラタン/430円
次に紹介するのは「チキンと緑黄色野菜のグラタン」だ。ホワイトソースとチーズがたっぷり絡められた大きめのマカロニの上に、かぼちゃ、人参、ブロッコリー、鶏肉が大きめにカットされてゴロゴロと載っかっている。
この時点でコンビニ食品としては割とボリューミーなのだが、ホワイトソースにはトマトソースが添えられており、食事途中で“味変”を楽しめるのも魅力的だ。きっと、野菜が不足しがちなビジネスパーソンの味方になってくれるだろう。
長浜屋台 やまちゃん豚骨らーめん/268円
芸能人の常連も多い博多の名店が監修した「長浜屋台 やまちゃん豚骨らーめん」というカップラーメンも、買うべき商品に挙げたい。
フタを開けると、ノンフライ麺の上に「かやく」「粉末スープ」「液体スープ」「紅生姜(生タイプ)」「焼きのり」という5袋が現れる。手順通りにつくっていくと、チャーシュー、キクラゲ、ねぎ、ごま、紅生姜、焼きのりといった具材がバランスよくトッピングされたラーメンが完成するのだ。
豚骨の旨味がじんわり広がるスープは、意外にも全然しつこくないので、晩酌のシメにも重宝するだろう。かつて長浜屋台 やまちゃんを実際に訪れ、その味に感銘を受けたファミリーマートの社員が開発担当として携わっているらしく、いかに本気だったかがうかがえるのではないか。
グリルチキンアヒージョ風/198円
続いては「グリルチキンアヒージョ風」だ。“アヒージョ風”と銘打たれているとおり、鶏むね肉にガーリック、オリーブオイル、バジルなどの味つけが施されている。
注目すべきは、1袋(75g)を丸々食べきってもたったの95キロカロリーというヘルシーさだ。低カロリーな食品は総じて食べごたえがないものとイメージしがちだが、この商品は鶏皮のプリプリとした食感や、オイル感のあるしっかりとした味わいが特徴的なので、充分に満足感を得られるだろう。
もはや定番人気となった「サラダチキン」シリーズ同様、このグリルチキンにも「ブラックペッパー」(198円)や「ゆず七味風味」(同)といったバリエーションが展開されているため、アヒージョ風が気に入った人は、別の味も試してみてほしい。
チーズカレーパン/128円
カレーパンがおいしいと評判のファミリーマートでも、とりわけ外すわけにはいかないのが「チーズカレーパン」である。具の存在がちゃんと感じられるカレールーにチーズがマッチし、128円という値段以上の価値を感じられるはずだ。
なお、チーズはカレールーとパンの間に挟まっているため、レンジで温めるとチーズが絶妙に溶け出し、より一層おいしく食べられるようになることは想像にかたくないだろう。道を急いでいるのでなければ、買ったその場で店員に温めをお願いしてしまってもいいかもしれない。
以上、「買うべき・買ってはいけない調査班」が実際に食べてみた感想やインターネット上の口コミを踏まえ、ファミリーマートで買うべき商品を5点紹介してきたが、このなかに1点でも気になる商品はあっただろうか。ファミリーマートに限らず、コンビニの商品は入れ替わりが激しいため、本当に食べたいものは後回しにしないですぐにトライしてみよう。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)