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元AKB48島田晴香×ビーマップの取り組みがアイドルのセカンドキャリアを変える?

文=文月/A4studio 撮影=尾藤能暢
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元AKB48の島田晴香氏(左)とビーマップの杉野文則代表取締役社長(右)
元AKB48の島田晴香氏(左)とビーマップの杉野文則代表取締役社長(右)

 2022年4月、ソフトウェアの開発などを行う株式会社ビーマップに元AKB48メンバーの新入社員が誕生した。元アイドルがIT企業に入社するのは珍しいケースにも思えるが、そこから見えてくるのは、ビーマップの企業姿勢とアイドルのセカンドキャリアの実情だ。

 実は、元AKB48メンバーの入社を支援したのは、同じAKB48の先輩である島田晴香氏。島田氏は17年に同グループを卒業後、株式会社Dctを設立し、アイドルのセカンドキャリアを支援する事業を行っている。

 そして、21年3月にはビーマップとコンサルティング契約を結び、同社の顧問に就任した。ビーマップとしては、島田氏が長年の芸能活動で得た幅広い人脈を頼りに、人材活用や各事業に助言、支援をいただく狙いがあるという。

 元アイドルの島田氏が後輩たちのセカンドキャリア支援に取り組み、IT企業の顧問に就任する。そして、島田氏の支援で元AKB48メンバーの入社が実現するという流れが生まれている。一方、ビーマップが元アイドルの社員を採用する理由は何なのだろうか。ビーマップの杉野文則代表取締役社長と島田氏に話を聞いた。

なぜ元アイドルがIT企業の顧問に?

 まず、21年3月にビーマップと島田氏がコンサル契約を結んだ経緯について、杉野氏はこう語る。

「私自身、もともとAKB48のライブや総選挙などを拝見していて、ご縁があって、芸能界の知り合いの方から島田さんを紹介していただく機会がありました。何度か島田さんとお会いしていく中で、彼女から『アイドルのセカンドキャリアを支援したい』という話をお聞きし、当社でも何かお手伝いをしたいと思い、コンサルティング契約を結ぶに至ったのです」(杉野氏)

 島田氏が顧問に就任してから、ビーマップの事業にどのような成果があったのだろうか。

「島田さんには、キャスティング面で大きく助けてもらっています。現在、当社では販促の事業に力を入れており、PRのために数多くの芸能人の方にご協力いただいています。そこで、芸能界に数多くの知人がいらっしゃる島田さんにコンタクトを取っていただくなど、ご協力いただいています。当社からの直接のオファーでは実現しないような案件でも、島田さんからご連絡していただき仲介してもらうことで、受けていただけるケースも多いんですよ」(同)

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 では、自身が起業した島田氏としては、ビーマップとのコンサル契約でどのような変化があったのだろうか。

「ビーマップの顧問に就かせていただいたことで、ビジネスというもの自体を深く教えていただいているという感覚があります。AKB48を卒業してから数年間、会社員として働いた経験がありますが、まだまだ社会人としての知見が足りない中でアイドルのセカンドキャリア支援事業を始めたので、さまざまな部分でアドバイスをいただいていますね」(島田氏)

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 島田氏は10代後半から20代前半をアイドルとして過ごしたため、アルバイトの経験などはなく、一般的な社会経験が乏しい状態で会社員になったことで、苦労も多かったという。島田氏が設立したDctでセカンドキャリアを支援しているアイドルも、同じようなケースが多いのだろうか。

「そうですね。特に、社会人としてはパソコンの基本的なスキルやビジネスマナーが備わっていない子が多い印象です。アイドルを目指す子は、早ければ小学生の頃から芸能界に入ってひたむきに努力していきますが、その努力が芸能界では実を結ばないケースもあります。そんなときに立ちはだかるのが、学歴の壁や芸能以外の世界を知らないという問題です。

 アイドルの子が芸能界でがむしゃらにがんばるのは大切なことですが、それは同時に、同世代の人たちと同じような社会経験やスキルを得ることはできないということでもあります。そのため、そもそもの社会構造や、自分がセカンドキャリアとしてどのような職業を選べるのか、といったところから話をして、支援していくことになります」(同)

ビーマップが元AKB48メンバーを採用したワケ

 今回、ビーマップと島田氏の活動が実を結んだ一例として、元AKB48メンバーの新入社員が誕生した。そもそも、どういったきっかけで実現したのだろうか。

「セカンドキャリアで困っているアイドルの後輩がいないかとSNSで探していたときに、彼女が大学に通っていることや就職活動をしていることがわかり、何かお手伝いできないかと気になって、連絡したのがきっかけでしたね。最初はインスタグラムでDMを送ったんですよ。その後、実際に話をする中で、就活で困っているということを聞いたので、『じゃあ、一緒に就活をがんばってみようよ』ということで、支援をスタートしました」(同)

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 2人はAKB48の先輩後輩という間柄ではあったが、直接の面識はなかったという。島田氏の行動力が、一人の元アイドルのセカンドキャリアを切り開いたといえそうだ。

 一方、ビーマップとしては、元アイドルの女性を採用することにどんな狙いがあるのだろうか。

「もともと当社は、芸能界で活動したいという若者を積極的に採用・支援していました。実際、芸能人としてデビュー前や駆け出しの時期に当社で働いていた方は何人かいらっしゃいます。たとえば、ものまね芸人のみかんさんも当社で2年半ほど働いた後にデビューし、人気者になっていきました。夢に向かってがんばる若者が入ることで他の社員たちにも良い刺激となりますし、会社全体のモチベーションアップにもつながります。

 今回は芸能界で活躍された後に入社というケースですが、実際にお会いしたときに、とても努力家だと感じたことなどが、採用につながりました。今後は、アイドルとして培った強みを生かして、仕事に励んでいただければと思います」(杉野氏)

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 今回の件は、ビーマップの企業風土と島田氏の支援がうまくマッチングした好例ということか。新入社員の女性は、以下のように抱負を語ってくれた。

「今後は芸能ではなく未経験の業界でしっかり働くことで、セカンドキャリアに困っているアイドルの後輩たちに『私にもできるかも』と思ってもらえるような、模範的存在になりたいと考えています。また、せっかくビーマップに入社させていただくので、アイドル時代に身につけた力を生かして、会社に貢献していきたいです」

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入社式の様子(ビーマップ提供)

島田晴香が変えたい“失礼な風潮”とは

 最後に、今回の採用例を踏まえて、杉野氏と島田氏に今後の展望や目標について聞いた。

「今回の一件をきっかけにして、島田さんに頼るアイドルや芸能人の方が増えていってほしいですね。今後、当社のようなITや社会インフラの会社でも人材の需要は高まっていくでしょうから、当社でも積極的に採用しようと考えています」(杉野氏)

「私としては『アイドルでダメだったから、引退して別の職業に就くんでしょ』っていう風潮を変えていきたいです。そういった見方は芸能界と一般社会のどちらで働く方々にも失礼なので、アイドルの後輩たちには、芸能界以外にも輝ける職場があるということを、もっともっと伝えていきたいです。

 この活動を広げていくことで、後輩たちも将来の不安を感じずに芸能活動に打ち込めるようになるでしょうし、親御さんたちも、セカンドキャリアの道筋が見えている方が、安心して子どもの夢を応援できるのではないかと考えています」(島田氏)

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 厳しい芸能の世界で長く輝き続けられるのは、ほんの一握りかもしれない。しかし、アイドル時代に得た経験やスキルは、その後のキャリアにも生かせるはずだ。今回のビーマップと島田氏の取り組みが、非常に重要な意味を持つことは間違いない。

※本記事はPR記事です。

(文=文月/A4studio 撮影=尾藤能暢)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
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Twitter:@a4studio_tokyo

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