取材対象に対し恫喝取材との声も
「サイゾーpremium」によれば、日経新聞の”ゴーマン”姿勢は、取材対象である企業に対しても同様の姿勢である模様だが、元全国紙経済部記者によれば、「サイゾー」が報じた実態以外にも、こうした姿勢は多数散見されるという。
「日経新聞と同じ日経グループの格付会社・格付投資情報センターは、日本の主要な格付投資会社であり、企業が社債を発行すると、引き受けの判断のため、金融機関が同センターに情報提供を依頼することが多いです。以前大手自動車メーカーが社債の発行を検討していたときのことですが、このメーカー社長から『この前、日経の記者に、“同センターから御社の経営状況について照会が来たので、よしなに言っておきましたからね”と耳打ちされたよ』と聞きました」
同グループの格付会社を引き合いに出して、情報を得ようとしているとすれば、まさに”恫喝取材”とのそしりを免れないのではないか。
若手記者イジメが横行?
また、こうした”ゴーマン”体質は、同社の管理職にも染み付き、それにより現場記者が被害を被っているという声もある。
「日経記者は他紙と同様、首相官邸や各官公庁、業界ごとに置かれた記者クラブに所属します。各記者クラブの現場を取り仕切るのがデスクですが、以前私がいたクラブのデスクは、毎日昼過ぎにふらっと記者クラブに出てきて、適当に記者会見などに顔を出す。そして深夜2〜3時頃になると、部下である私たち記者を飲み屋に呼び出し、酒を飲みながらの延々説教を続けるのです。もちろん断ることは許されません。記者たちは、毎日朝5時から取材対象者宅を朝駆けし、深夜は夜討ちし、その間に記者会見に出たり原稿を書いたりし、フラフラの状態です。こうした文化は、どのクラブでも同じようにあるため、『うつ』になって休職、退職する若い記者が多いのも事実です」(元日経新聞記者)
1日平均300万部以上の販売部数を誇り、「クオリティペーパー」を自任する日経新聞が、自社に都合の悪い内容は掲載しないという”ゴーマン”姿勢の裏には、こうした企業体質がある様子だ。
(文=編集部)
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