そして佐村河内氏が会見を行った7日、漫画『ブラックジャックによろしく』(講談社)などの代表作を持つ漫画家・佐藤秀峰氏が、ライブドア元社長の堀江貴文氏の小説『拝金』(徳間書店/2010年)、『成金』(同/11年)について、自身のホームページ上で「実際には堀江さんが文章を書いているかのようなイメージがありますが、書いておりません。代筆者がいる」と指摘。佐藤氏が発行元の徳間書店にも事実を確認したが、「読者への説明をする必要はない」との回答が寄せられたという。ちなみに佐藤氏は、両小説の表紙のイラストを担当している。
これらの騒動について真相はいまだに明らかではないが、特に出版業界においては「以前からゴーストライティングが広く行われている」(出版業界関係者)との指摘も数多く聞かれる。そんなゴーストライター利用について、世間一般の人々はどのように受け止めているのだろうか。今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力のもと、全国の1000人にアンケートを実施。国民の本音を探ってみよう。
・調査期間: 3月26日(水)~3月27日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニタ会員 男性500人、女性500人 合計1000人
(20代~60代の各年代層男女100人ずつ)
<調査結果>
Q.あなたは、音楽業界や出版業界におけるゴーストライターの利用について批判派ですか? 擁護派ですか?
・批判派 50.9%
・擁護派 11.7%
・どちらでもない 37.4%
<解説>
批判派が50.9%と半数を超えたのに対して擁護派は11.7%。その結果には大きな差がついた。性別・年代別でみると、最も批判派が多かったのは30代女性と50代女性の60%、批判派が少なかったのは20代男性と30代男性で42%だった。一方、擁護派は20代男性が19%と最も多く、擁護派が少なかった性別・年代は50代女性の6%。全体的にみると、批判派は女性が目立ち、擁護派には男性が多かった。また、「どちらでもない」と答えた人は全体で37.4%と批判派に次いで多く、性別・年代別では40代男性の割合が高い。「どちらでもない」と答えた人が少なかったのは20代と30代女性の32%だった。