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孫社長が1週間という異例の短さで、イー・アクセスの買収を決断したのは、ひとえにテザリングサービスだった。「アイフォーン5」がソフトバンクとKDDIから発売されたが、当初、テザリングサービスはKDDIのみで、ソフトバンクは提供しないと発表していた。これを受けて「ソフトバンクは終わった」といった書き込みがインターネットの掲示板に殺到した。孫社長は急遽、「テザリングをやる」と方針を変更したのだ。
通信業界に次々と風穴をあけてきた風雲児の次の一手は何か。「第4世代」と呼ばれる、さらに高速・大容量の通信方式への挑戦だ。LTEは、その一歩手前の「3・9世代」と位置づけられている。孫正義氏を新しいスポンサーとして、千本倖生氏のチャレンジが続くことになるのか。それとも、両雄並び立たずで、千本氏は袂を分かつのか。後者の可能性が高そうだ。
(文=編集部)
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