キャラクターが男性ということもあり、女性のプレイヤーが多いようだが、刀剣に興味がある人など、男性プレイヤーも少なくないという。
『刀剣乱舞』が盛り上がるにつれ、各所でその人気にあやかろうとする動きが出始めている。
リアル刀剣の展示に注目
作中で登場する刀は、有名な武士の愛刀や名工の作品など、なんらかのかたちで歴史に名を残したものが多い。それらのいくつかは、残念ながら戦時中に供出されたり震災などで消失したが、現代まで受け継がれているものもある。
現存する刀剣は、美術館や地方自治体が所有しているものから個人所蔵までさまざまだが、美術館などで常設展示しているほか、美術館以外の所有でも定期的に公開しているなど、実際に閲覧可能な場合は多くある。
その中で、愛知県名古屋市の徳川美術館は、『刀剣乱舞』の人気にいち早く対応した。ファンからの要望を受けて、脇差「鯰尾藤四郎」を特別公開したのだ。さらに併設の売店では関連グッズを販売するなど、『刀剣乱舞』ファンの受け入れ態勢は万全で、この動きを報じた新聞もあった。
模擬刀や周辺市場にもブームの余波
また、刀の収集に意欲を傾ける人も増えているという。居合刀や鑑賞用の模造刀などの模擬刀市場も活気づいている。
ほかにも、名刀を鍛えた刀鍛冶は愛好家の間からは刀剣の「実家」と呼ばれるが、その名工の子孫が刀鍛冶を続けているケースもあり、そこで作られている包丁や爪切り、ペーパーナイフなどの作品にも注目が集まっている。さらに機を見るに敏なところは、その刀鍛冶において包丁へ名入れ代わりに名刀の名を刻んだり、名刀を小型化した商品を売り出すなど、『刀剣乱舞』人気にあやかったとみられる動きもある。