実は煽ってるのはわが国の首相だ。で、橋下さんも「お前のせいで老人が死んだ!」とか言われるのが怖くて、急にトーンダウンしてしまった。
室井佑月さんが「週刊朝日」(朝日新聞出版)にお書きになっている。以下、引用させていただく。
「5月17日夜、NHKの番組に出た野田首相は、原発の再稼働の必要性を問われると『突然停電になった場合、人工呼吸器に頼っている人の人命にもかかわる。中小企業を含め経済にも悪影響を及ぼす』と発言した。脅しだよ。それも直球勝負の、人の命をかけた。原発を再稼働させないと人が死ぬかも、って彼はいったんでしょう? どうして『原発以外で必要な電気を都合するように頑張るのが、我々の仕事だ』って言えないんだろう」
まさにその通りだろう。国民を脅しているのは天下の首相である。「脱原発を言うなら、老人と中小企業に命をかけろ」と言っているわけである、という室井さんのご意見に全面的にアグリーだ。
まだ時間はある。「停電に備えて彼らを救済する方法を考えるのが、あんたの仕事だぜ」と言っておきたい。
3.Lサイズ
米ニューヨークのLサイズ飲料禁止、市と企業の攻防続く – REUTERS(6月8日)
アメリカは大真面目なのだ。
ファストフードが肥満の原因になり、それが膨大な医療費につながっているということでファストフードが目の敵にされ、その一方で、なぜか「すし」がブームになるという循環。そのファストフードはアメリカ外(例えば、日本)で大流行りで、イギリスあたりでは不健康を輸出するな! と盛り上がっているという面白さだ……なんて笑っている場合ではないくらい、問題になってるんですぜ。
日本で行列のできるドーナッツ屋なんて、州によっては出店禁止になっているし、例のトランス脂肪酸も日本ではまだまだフリーパスなのに、アメリカではもはや犯罪レベルです。
ついでに、日本の食品はアメリカに比べるとずっと安全だと思っている人が多いのですが、答えはNO!
アメリカの食品・農薬基準は相当厳しく、日本のそれとはゼロが1つ違うものまであります。個人的には、牛乳などに対するヒト成長ホルモンの使用を表示しないのはまずいだろ、と思います。もちろんアメリカにもあるのですが、はっきり「使用」と書いてありますので、嫌なら飲まなければよい、という選択の自由があるわけですね。
日本の食品は安全だなんて、もはや神話もいいところですから、みなさんよーく考えて食べましょう。私のようなオジサンには関係ありませんけどね(笑)。
4.ヤックマン(泰豊)
最後はおいしい話で終わりましょう。
別にお金もらってるわけではありませんが、いつもシンガポールで行列して食べているホッケンミーの名店(福建麺と書いて、福建省の麺、ということですね)がなんと原宿に上陸。
とにかくうまいのよ、これ。日本人が大好きなエビだしを使い、もうくせになること間違いなし!!
シンガポールのいたるところにホッケンミーの店はあるんですよ。ところがなぜか、ここだけがいつも大行列。ホント不思議なんですけどね、シンガポールのラーメン二郎と呼んでもいいかもしれん(笑)。行列するのは嫌だけど、もう勧めちゃいましょう! 行ってみて!
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モルガン・スタンレーなどを経て、現在は投資会社でM&A、ベンチャー投資、企業再生などを手がけている。また、「AERA」(朝日新聞出版)、「週刊SPA!」(扶桑社)でコラムを連載中。