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20日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが0.975%に上昇(債券価格は下落)した。2013年5月以来、約11年ぶりの高水準となった。日銀が国債買い入れを本格的に減額するとの観測が広がっており、債券を売る動きが活発化している。
日銀が9日に公表した4月の金融政策決定会合の「主な意見」で、月6兆円程度としている国債買い入れ方針について見直す検討を進めていたことが明らかになった。13日の公開市場操作(オペレーション)で、国債(償還期間5年超から10年以下)の買い入れを500億円減額し、4250億円としたことも、日銀がさらなる金融正常化に踏み切るとの見方につながった。
市場では「早ければ日銀は6月の決定会合で、月間の国債買い入れ額を6兆円から引き下げる可能性がある」(国内証券)との観測が浮上している。長期金利は、黒田東彦前総裁の下で打ち出した「異次元緩和」直後の水準まで上昇し、節目となる1%の大台が目前に迫ってきた。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/05/20-18:19)
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