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『セシルのもくろみ』、吉瀬美智子の「神々しい美」が圧巻…がっかり演技の真木よう子

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 これとは対照的に、回が進むごとに存在感を増しているのがハマユカを演じる吉瀬だ。奈央が自宅に訪ねて行った時はこれまで通りの穏やかな顔で接したが、モデルの前に1人の人間としての人生を大切にしてほしいと奈央が編集部の屋上で諭した時には顔つきが一変。美しさの中に冷たさをたたえた表情で、「(モデルとしての)ハマユカなしに浜口由華子はないの。家庭もヴァニティも何も手放すつもりはない」と突き放した。奈央をまっすぐに見つめて信念を語るハマユカには、とても言い逆らえない迫力がある。

 ラストの撮影シーンでは、奈央が見学していることに気づいても表情ひとつ変えないポーカーフェイスから、スイッチが入ったようにはじけるような魅力的な笑顔をレンズに向けた。素直に「モデルさんってすごい」と思える場面は、モデル出身である吉瀬の本領発揮といったところだろう。視聴者の反応も上々で、「喜びも悲しみも全部取り込んでそこに立っている姿が怖いほど美しかった」「最後のハマユカスイッチ入る瞬間の笑顔ゾッとした。最高にかっこいい吉瀬美智子」「吉瀬さんの撮影シーン神々しくて、テレビ画面から美が溢れる」「吉瀬さん演じるモデルのプロの笑顔とオーラに圧倒される」といった感想が上がっていた。

 制作側が描きたいであろう、「型破りな主人公がファッション界の常識を次々に打ち破ってのし上がる」というストーリーがいま一つ盛り上がりに欠けるため、圧倒的な存在として描かれるハマユカを演じる吉瀬ばかりが目立ってしまっている本作。視聴者の中には、「主演が真木でなければもう少し視聴率が取れた」との辛辣な声もある。今さら主演は変えられないが、せめて真木がもう少し役になじんでくれたらと願わざるを得ない。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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