9月にジャニーズ事務所を退所した元SMAPメンバーの稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛。当初はジャニーズの圧力などによって表立った活動はできず、芸能界を干された状態になるのではないかという見方もあったが、そうした懸念をあざ笑うかのように現在、3人は活躍をみせている。
11月に放送されたインターネットテレビ番組『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)は大反響を呼び、稲垣と香取は、2月からオンエア予定のサントリーホールディングスのノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」のCMに出演することも決定している。
「ジャニーズが看過できない出来事としては、先月発表された日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターに稲垣、草なぎ、香取が起用されたことです。もともとサポーターに起用されていたのは、解散前のSMAPでした。すでに応援サポーターとして動いていましたが、SMAP解散で辞退するしかなかった。それ自体は仕方ありませんが、日本財団パラリンピックサポートセンターが、香取ら3人を新たなサポーターに起用したのです。ジャニーズにとってこれは屈辱以外のなにものでもありません」(スポーツ紙記者)
さらにダメ押しとなったのが、今月14日に発表された、3人が主演する映画『クソ野郎と美しき世界』の監督の人選だ。来年4月6日から全国86館で2週間限定で公開されるこの映画、Episode.1からEpisode.4までの短編オムニバス構成なのだが、メガホンを取る監督が超豪華なのだ。
『愛のむきだし』でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した園子温、舞台『トロワグロ』で岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ、爆笑問題の太田光、映像ディレクターでカンヌ国際広告賞を受賞した児玉裕一というから、錚々たる顔ぶれだ。
「一連の活躍はひとえに、SMAP元マネージャーで現在は香取ら3人の所属事務所代表である飯島三智さんの働きによるものですが、この3人でどれだけ話題をつくれるかが試されます。飯島さんとしては、もうジャニーズのことなんか、かまっているヒマはないでしょう」(テレビ局関係者)
こうした一連の現象は、ジャニーズの衰退を意味するのであろうか。