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また、修に対しても「みんなに“ダサい”と言われる指輪を選ぶところが可愛い」と、その天然ぶりに、女性視聴者の愛情が爆発。さらに、尼~ずが月海を思って笑顔で送り出したという真相がわかると、「泣ける~」「めっちゃ切ない」「制作スタッフさんと役者さんの熱が伝わり余計に感動します」と、涙を誘った。
フジは、「変わる、フジ 変える、テレビ」という 新キャッチコピーを発表し、4月からの改編で20年以上も続いたバラエティ番組を続々と終了させることが決まっている。「1%どころか0.1%でも視聴率を上げていきたい」とい強い意志を持っての改編らしいが、まさに今の『海月姫』こそ「0.1%でも視聴率が欲しい」状況といえるだろう。
ただ、視聴率的には惨敗であっても視聴者からはすでに“海月姫ロス”を心配する声があがっている。ドラマは録画しておいて週末や時間があるときに「まとめて見る」という人が多くなった今、もはやドラマの人気は視聴率では測れないのが現状だ。果たして視聴率惨敗だからといって、失敗作といえるのかを、このドラマが問うているのかもしれない。
フジとしては、結果を数字で残したいのだろうが、それだけを重視してしまうのは危険すぎる。多くの視聴者から「ファンになった!」「毎週楽しみにしている!」と言われている『海月姫』は間違いなく「成功したドラマ」だといえるが、“数字”をとるのか“視聴者の声”をとるのか…。この選択こそ、フジの生き残りをかけた大きな分岐点になりそうだ。
このまま『海月姫』には数字を気にすることなく、最後まで視聴者に求められるドラマづくりに専念していってほしい。
(文=絢友ヨシカ/ライター)
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