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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

つらい花粉症、こうすれば劇的に治る!これを飲むべき!余分な水分摂取はNG

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

漢方も効果的

 西洋医学では、スギ花粉症に対して抗アレルギー剤やステロイド剤の内服や点鼻薬、点眼薬を使って、症状を抑えるようにする。あの不快なくしゃみ、鼻水、鼻詰まりが治まるのでとてもありがたいことではある。しかし根治治療ではない。

 漢方では、スギ花粉症の特効薬として「小青龍湯」がある。小青龍湯は8つの生薬より成っているが、そのうち「半夏」「五味子」「細辛」「麻黄」「芍薬」の5つが「水剤」、つまり「発汗、利尿剤」である。2000年も前の「アレルギー」という言葉が存在しなかった時代から、小青龍湯は「気管支炎、気管支喘息、鼻水、水状の痰をともなう咳、鼻炎」の症状に用いられてきた。こうした症状は、アレルギーの症状そのものである。
 
 もし、小青龍湯の単一処方でも十分に効果がない場合、「柴苓湯」(消炎作用のある「小柴胡湯」と利尿作用のある「五苓散」を合わせた薬)と併用すると、80~90%の人に花粉症の症状が消失するか和らげられる効果がみられる。花粉症に悩む人は、漢方に詳しい医師か薬剤師にちゃんと診てもらって処方してもらう必要がある。
 
 その他、花粉症予防の生活療法としては以下のようなものが挙げられる。

(1)ジョギングなどの運動、入浴、サウナ、温泉などで体を温め、発汗。利尿を促す。
(2)余分な水分を摂らないこと。
(3)熱い紅茶に「すりおろし生姜」と「ハチミツか黒糖」を「うまい」と思う量入れてつくる「生姜紅茶」を1日3杯以上、愛飲すること。発汗、利尿作用がある上、生姜の辛味成分は抗アレルギー作用を発揮する。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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