花粉症が、サラダ油とマヨネーズをやめたら治った!原料にがん、糖尿病、脳梗塞の危険!
「バレンタインデーに始まり、ゴールデンウィークで終わる」
短い恋の話ではありません。花粉症の人にとってはスギ花粉が飛散する辛く長い期間のことです。
筆者もかつてはひどい花粉症で苦しみました。10代半ばで始まったスギ花粉アレルギーで三十数年も苦しみました。止まらないクシャミ、鼻水、涙目に加え、頭の中がボーとして集中力がなくなり勉強も仕事もできません。薬が効かない日もあり、強いストレスだけが溜まる毎年の憂鬱な季節です。
そんなひどい花粉症も、油を替えた食生活で治ってしまいました。我が家では10年前に娘のアトピー治療のために植物油を替えました(本連載記事『植物油を断てば体調や病気が劇的に改善!現代人は「油まみれ」の食生活に要注意?』参照)。サラダ油をやめ、アマニ油やえごま油のみにしました。市販のマヨネーズも買わなくなりました。すると、同じ食事をしていた筆者の花粉症も治ってしまいました。たまに鼻がグスグスして念のために鼻炎の薬を飲むことはありますが、それも年に1~2度程度で、以前なら憂鬱で仕方なかったこの時季をストレスなく楽に過ごしています。
なぜ油を替えると花粉症が治るのか
では、なぜ油を替えると花粉症が治るのでしょうか。サラダ油やマヨネーズの主成分のリノール酸は必須脂肪酸ですが、体内でアラキドン酸を生成し、さらに生理活性の強いプロスタグランジンを生成します。このプロスタグランジンが炎症やアレルギー反応の原因となり、痛み、熱、腫れなどのつらい症状を引き起こします。つまり、リノール酸の摂りすぎが諸症状の元となるのです。
したがって、リノール酸を減らすか、その作用を阻害すればアレルギーによる炎症も抑えられるわけです。実際に花粉症の人が服用している、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド剤は、<リノール酸→アラキドン酸→プロスタグランジン>と変化する過程のいずれかを阻害、遮断する作用で効き目を発揮しているのです。
実は、これらの薬と同じ働きをするのが、もうひとつの必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸のアルファリノレン酸とDHA、EPAです。炎症やアレルギーの原因となっているプロスタグランジンの量を低下させる働きがあり、また、プロスタグランジンの元となるアラキドン酸の働きや合成を抑えます。