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なんとなく不調な“揺らぎ肌”…やってはいけないクレンジング術&角質強化のコスメ商品

文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp

なんとなく不調な“揺らぎ肌”…やってはいけないクレンジング術&角質強化のコスメ商品の画像1

 10年ほど前から女性誌の記事で、たびたび見受けられるようになった“揺らぎ肌”というワード。しかし多くの方から、「なんとなく調子が乱れる不安定な肌という意味だとは思うんですが、その実、正体が不明」という声をよく耳にします。さらに、「揺らぎ肌の特集にはさまざまなコスメが多岐にわたって紹介されていて、自分にマストなアイテムを選び出すコトが難しい」という声も……。

 そこで今回は揺らぎ肌について、改めて取り上げてみました。

 そもそも揺らぎ肌とは、オイリースキン、ドライスキン、コンビネーションスキンのような肌質(生来のスキンタイプ)のひとつではなく、肌質を問わず生じる不安定な状態の肌(コンディションが乱れがちな肌)を意味しています。揺らぎ肌の語源は、「揺らぐ=揺れ動く、物事の基盤がぐらつく」。なぜか肌がパサついてメイクが浮いたり、乾いているのに毛穴が開いてテカッたり、妙に突然くすんだりという不快な思いを、多くの方が経験しているコトでしょう。

 その要因はさまざまで、季節の変化(特に近年の異常気象)・生理周期とその乱れ・生活リズムの乱れ・心身のストレス等が挙げられます。

 では、同じような状況に置かれているのに、揺らぎにくい肌と揺らぎやすい肌の人がいるのはなぜなのでしょうか?  ここが今回の話のポイントです。

 上記のような状況下にあっても、揺らぎにくい肌は、要因がもたらすマイナスの刺激に左右されない強いバリア(防御)機能を備えています。逆にバリア機能が弱い肌は、それらの要因に敏感に反応し、不調を引き起こしてしまうのです。

“バリア(防御)機能”とは?

 以下、話が少々複雑になりますが、ここで“バリア (防御)機能”について知っておく必要があるでしょう。

1)バリア機能を主に担っているのは、肌の表皮の最上部に存在する0.02mmの角層。そのわずか0.02mmの角層こそが、揺らぎにくい強い肌の鍵を握っています。

2)角層は、たとえて言うとレンガの壁のように、薄い角質細胞が14層ほど積み重なって存在しています。レンガの壁は、レンガとレンガの間に塗られたセメントによって接着され、丈夫な壁を築いていますよね。それと同じように、角層は角質同士が“細胞間脂質”によってつなぎ止められていて、外部からの刺激物質の侵入・攻撃を防ぐと同時に、肌内部の水分を貯水ダムのように留める働きをしています。

3)その細胞間脂質は、脂質と水分がお菓子のミルフィーユのように何層にも重なり合ったラメラ構造をしています(図版を参照してください)。ところが、さまざまな要因や不適切なスキンケア、および加齢によって、“ラメラ構造”を持つ細胞間脂質が不足・減少すると、バリア機能が著しく低下してしまうのです。太陽や雨風に曝されてセメントがスカスカ状態になったレンガの壁が、脆く崩れてしまうところを想像してみてください。

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(図版提供 : フェアリズム)

スキンケアで心掛けるコト

 そこで必要不可欠となるのが、角層のバリア機能・細胞間脂質のラメラ構造を重視したスキンケア。毎日スキンケアをする上で、特に以下の2ポイントを外さないように心掛けるコトが、とても大切になってきます。

・ポイント A)バリア機能を損なわずに、肌を清潔に整える。

 具体的にいうと、メイクや汚れと共に不要になった古い角質を除去する一方、そのすぐ下にある角層を痛めたり除去したりしないコト。指やティッシュやコットンで肌を強くこすらないコト、不適切or乱暴なクレンジングや洗顔・スクラブ等で、バリア機能を損なわないコトです。そのためのイチオシアイテムは……、

・プレミアアンチエイジング  デュオ  ザ 薬用クレンジングバーム バリア(医薬部外品)90g ¥3,600(税別、以下同様)

 刺激に敏感な現代女性の肌のための新クレンジングバーム。独自のクッション性と保水効果によってメイク・汚れ・老廃物をオフする一方、グリチルレチン酸ステアリルとバリアレスキュー(TM)の働きで肌トラブルの連鎖を防ぎ、バリア機能をサポート。洗い流し専用で、W洗顔は不要(W洗顔はNGという意味ではありません)。洗い上がりの肌はベタつかず滑らかで、鎮静感と透明感も得られるはずです。

 詳しくはhttps://www.duo.jp/、または 0120-557-020へ。

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 ポイント B)バリア機能を高めるために、細胞間脂質のラメラ構造を理想的な状態に整える。

 言い替えると、ラメラ構造を充実させる特殊な処方の美容液で、角層全体を積極的に強化するコト。そのためのイチオシアイテムは……、

・フェアリズム  ラメラ ラメリ  2 in 1 美容液  100ml ¥10,000(トライアルサイズ 10ml ¥1,200もあり)

 ラメラテクノロジー(R)により、処方そのものをラメラ構造化するコトに成功したユニークな美容液(化粧水の役割も兼ねている)。厳選された成分が角層全体に素早く浸透し、ミルフィーユ状のラッピング効果で肌のバリア機能をアップ。後肌は、くすみのない滑らかでキメ細やかなテクスチャー。

 配合成分は、フラーレン、アスコルビルグルコシド、セラミド、グラブリジン、グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリルなど。香料は優しく上品な、深呼吸したくなるアロマブレンド。防腐剤・エタノール・合成色素・合成香料は不使用で、敏感肌やアトピー傾向を持つ肌の方々に愛用者多数。

 詳しくは、https://www.fairythm.co.jp/、または 03-5329-5090へ。

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 もう1品、ラメラ構造に着目した洗顔料、フェース  ウィズアウト EX  クレイウォッシュ & パック(当連載『肌疲れを感じた日は“泡立たない洗顔”にランクアップ!おススメ洗顔料・厳選5品』)も要チェックですが、その他は皆さんのスキンタイプに適したアイテム(美容オイルやクリーム類等)を併用すればOKです。

肌をリニューアルする

 最後に、バリア機能を損なうコトなく肌をリニューアルする、大高流スペシャルケアをご紹介。

(1)清潔に整えた肌に濃厚な処方のモイスチャーマスク(Dr.ハウシュカ  ハイドレイティング マスクN  30ml ¥6,800)をなじませ、角層を柔らげながら密度の高さとコシを与える。15〜20分後、肌表面に残ったマスクを湿らせたタオルorパッドで優しく拭き取ってから、

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(2)古い角質と毛穴に潜んだ老廃物を除去するために、スクラブ剤を使用(肌がドライに傾いている時には、トリロジー  ジェントル フェイシャル エクスフォリエント  75ml ¥4,900を、肌がオイリーに傾いている時は、ラボ シリーズ  マルチアクション フェース ウォッシュ  100ml ¥3,800を使用)。

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左:トリロジー  ジェントル フェイシャル エクスフォリエント

右:ラボ シリーズ  マルチアクション フェース ウォッシュ

(3)スクラブ剤を洗い流した後は、間をあけずにシートマスクで保湿ケアを(みずみずしさを取り戻したい時は、YOSEIDO  YST 保湿マスク  24ml×5枚 ¥2,800を、エイジングサインが気になる時は、Cocochi  AG アルティメットマスク  25ml×5枚、ケアクリーム付き¥2,200を使用)。

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左:YOSEIDO  YST 保湿マスク

右:Cocochi  AG アルティメットマスク

 このスペシャルケア(週に1度の頻度で実行中)は、揺らぎ肌と無縁でいるために効果大。何かをしながら案外ラクにできるので、皆さんもトライしてはいかがでしょうか。

 今回は以上。では、See You !

(文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp

大高博幸/ビューティ エキスパート

大高博幸/ビューティ エキスパート

1948年生まれ。美容業界歴、50年超。24歳の時、日本人として初めてパリコレでメイクを担当。外資系化粧品会社数社で、メイクアップアーティスト、美容教育マネージャー、製品開発マネージャーを歴任後、フリーに。現在はコメンテーター、マーケティング & 製品開発アドバイザー、美容セミナー講師として活躍。小学館のwebサイト、美的.comにて美容に関するコラムを連載中。

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