100円という低価格でさまざまな商品を販売し、今や日本人の生活に欠かせない存在となっている100円ショップ。その最大手が大創産業の運営する「ダイソー」だ。
バブル崩壊後の1990年代前半から急成長を遂げていったダイソーは、100円というお手軽に購入できる価格でありながら、“意外と高品質”という商品群がウケたのはいうまでもないだろう。世間のニーズに合致し、瞬く間に全国へと店舗展開したのである。
ちなみに、2018年3月時点で国内に3278店舗と驚異的な店舗数を誇っているが、実は国外でも26の国と地域に1992店舗も展開している。そのコストパフォーマンスの良さは、海外でも広く認められているということだろう。
確かにダイソーの商品は100円とは思えない高品質のものばかりだが、なかには値段と釣り合っていない商品や、他店で買ったほうがマシだという商品も……。そこで今回、編集部ではダイソーで並んでいる商品をチェックし、コスパや便利さという観点から、買ってはいけないダイソーの商品を5つ独断で選ばせてもらった。
ライトニング+マイクロB充電・通信ケーブル/108円(税込、以下同)
iPhone専用のライトニングケーブルと、アンドロイドなどのマイクロBケーブルの両方として使える商品。
そう聞くと非常に便利なように思えるだろう。ただ、感度があまり良くないため、気づけば接続が切れていることがある、とネットでよく書き込まれている商品なのだ。また、通信ケーブルとしても使用できることを謳ってはいるが、少なくとも今回筆者が試したものに関しては、PCとつないでもまったく反応しなかった。
何にでも使えそうに見えて、全体的に中途半端な性能。どうしても安物のケーブルの域を出ない、という印象である。やはり、この手のPC関連やスマホ関連のアイテムは多少値が張っても、信頼のおける大手メーカー製などを購入しておくのが無難なのかもしれない。
ハンガー39.5×20㎝5P/108円
なんの変哲もないごく普通のハンガーなのだが、全体的に柔らかく、耐久性が心もとない。
特に弱いのが三角形の底辺にあたる部分で、指1本で優しく引っ張っただけでぐにゃりと曲がってしまう。試しに重量のある濡れたバスタオルを干してみたのだが、不安になる曲がりようであった。
例えばTシャツを干すためだけに使用するなど、軽い洗濯物専用と割り切って使うなら問題ないかもしれない。ただ、100円とまではいかなくても、低価格で、ある程度品質の高いハンガーを販売しているメーカーはいくつもあるため、ダイソーで買う必然性は薄い。