生活雑貨、衣類に食品と、私たちの生活に密着した商品を多く取り揃える「無印良品/MUJI(以下、無印)」。運営する良品計画は、2020年8月時点で、国内に479店舗、海外に550店舗、合計1029店舗にまで出店規模を拡大している。
そんな無印は商品だけではなく、取り組んでいるプロジェクトでも高い評価を獲得。公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」では、詰め替え方式にすることで空のペットボトルの消費量を減らそうとした、無印の「水プロジェクト」が「グッドデザイン・ベスト100」を受賞。商品のクオリティ向上だけにとどまらない、無印のサステナビリティへの意識は大きな関心を集めている。
商品やサービスを日夜変化させ、我々を飽きさせない無印からは今、寒くなってきたこの時期にぴったりな商品が続々登場している。今年も本記事では“マストバイな無印良品の商品”を5つピックアップしたので、ぜひお買い物の際の参考にしていただきたい。
大袋 食べるスープ 5種野菜のミネストローネ(10食)/799円(税込、以下同)
無印の“食べるスープ”シリーズは味の良さから高い人気を誇ってきたが、今回はそのなかでもチェック必須の「大袋 食べるスープ 5種野菜のミネストローネ」をご紹介する。この商品はお湯を注ぐだけで簡単にできあがるフリーズドライの食品。お値段も1食あたり約80円と、良心的な価格だ。
フリーズドライ系商品のなかには、具が少なくて食べごたえがない印象を覚えるものも少なくないが、この商品はそれらとは一線を画している。キャベツ、人参、玉ねぎなどの野菜がぎっしり入っており、その甘みもスープの中にぎゅっと濃縮され、食べ応えも十分だ。
日に日に気温が下がり始めてきたこの時期は、温かい食べ物がだんだんと恋しくなってくるもの。この商品を買い置きしておけば、ホッと心も体も温まるひとときを手軽に楽しむことができるだろう。
ひとり分からつくれる鍋の素 スンドゥブチゲ/350円
無印の人気シリーズであった“手づくり鍋の素”シリーズが、今年の10月に“ひとり分からつくれる鍋の素”シリーズとしてリニューアルを果たした。このシリーズは、昨今のライフスタイルの変化を取り入れ、少人数での食事や家族がそれぞれ別の時間に食事をするような場面を想定し、ひと袋に1人前の鍋の素が、合計4セット入っているのが特徴である。
SNS上で多くの注目を浴びているこのシリーズから、今回は寒い日にぴったりの「スンドゥブチゲ」をピックアップ。調理方法は簡単で、まずは豚肉、エビ、ネギ、ニラ、卵といった具材を用意。次に鍋に適量のお湯と本品を入れたら、具材を順番に入れて煮込んでいくだけ。30分も経たないうちに本格的なスンドゥブチゲが完成した。
アサリなどの魚介の旨味が濃縮されたスープは、まさに韓国料理店で食べるスンドゥブチゲに引けを取らないほど高い完成度。当然、唐辛子の辛みもパンチが強めなので、辛いものが好きな人や、体の芯から温まりたい人などに最適な商品といえるだろう。
ポリプロピレンラップケース(小)/390円
冬は、レンジでチンしたホカホカの食べ物を頬張るのもいいもの。そんな場面で多用するのが保存用のラップだが、安いラップは次第にケースがへたってしまうことも多いし、ケースのデザインがダサくキッチンの美観を損なうこともあるだろう。
そこでおすすめしたいのが無印の「ポリプロピレンラップケース」。機能性が高くシンプルで洒脱なデザインのため、市販のラップのケースから中身を取り出して本品に入れ替えることで、そういったイライラを解消してくれる良品だ。
ロングセラー商品のこちらだが、実は「ラップが勝手に出てくる」「ラップケースの中で巻き戻ってしまう」など、過去には使用感に不満の声が上がることもあった。しかし、2017年にリニューアルを果たしたことで評価は改善。現在はテレビ番組などで“無印の人気商品”として取り上げられるほどの注目商品となっているのだ。
主な改良点は、本体全面の滑り止めパーツを長くしたこと。これにより、ラップの飛び出しや巻き戻りを防ぐことができ、使いやすさが格段にアップ。また、刃の凹凸が細かくなっており、切れやすさも向上した。今回紹介した小サイズは幅約20~22cm用となっている。
インテリアフレグランスオイル(60mL ウッディ)/990円
寒い季節は、暖かな部屋の中でフレグランスの香りを楽しみながらまったりとした時間を過ごすのもいいものだ。無印には、そんな癒しの時間を演出してくれる優れたフレグランスがある。それがこの「インテリアフレグランスオイル」。とりわけ「ウッディ」の香りには定評があるようだ。
別売りの「60mL用 ラタンスティック」(290円)をフレグランスの瓶に差し込むと、1時間も経たないうちに木々の香りが部屋に広がってくる。ユーカリやヒノキといった落ち着きのある香りがブレンドされているため、気持ちが和らぐのを実感できるのではないだろうか。
香りが強いと感じた場合は、ラタンスティックの量を減らして自分好みの香りの強さに変えることも可能。家で長時間過ごすことも多くなっているこのご時世、自分の心を落ち着けたいときは、無印のフレグランスを活用してみるといいだろう。
ポリエチレン湯たんぽ・小/690円
最後に紹介するのは、無印の「ポリエチレン湯たんぽ・小」。底冷えするこの季節、布団の中をポカポカにしておけば、寒くて寝つけないなんて悩みもなくなるかもしれない。
別売りの「あたたかファイバー鹿の子湯たんぽカバー」(小サイズ/690円)を被せて使用する本品。サイズ展開は小・中・大の3種類だが、今回は630mlのお湯が入る、ベッドの中でかさばらないコンパクトな小サイズをご紹介しよう。
素材がポリエチレン製なので軽く、お湯を入れてからの持ち運びはかなり楽。また、小さなサイズゆえに、腰や首などをピンポイントで温めたり、会社でひざ掛けの下に入れて温めたりという使い方もできる。もちろん大きなサイズであれば、温かさが長持ちするというメリットはあるのだが、汎用性が高いのはこの小サイズではないだろうか。
ちなみにこの商品、以前は890円だったのだが、2021年の9月1日より690円に値下げされているので、コストパフォーマンスがグッと上がっているのも高評価ポイントだ。寒い季節のお供としていかがだろうか。
シンプルなデザイン性と高機能な商品で愛されている無印。商品も時を経て改良が施されるなど、常に使う人の気持ちに寄り添った姿勢を貫いているのは、非常に好感が持てるのではないだろうか。今季はそんな無印の商品を買って、毎日をちょっと豊かにしてみてもいいかもしれない。
(文・取材=A4studio)
※情報は2021年11月11日現在のものです。