そうした計測や記録を助けてくれるツールが、現在は数多く存在する。特に注目したいのが、スマートフォンと連携し、クラウドサービスを活用した記録の行えるヘルスケア機器群だ。
●体重計や血圧計は多彩な対応機器アリ
体重計や体組成計、自動血圧計といった一般的なヘルスケア機器でスマートフォンに対応しているものは多い。特に充実しているのが、オムロンだ。体重体組成計、自動血圧計はもちろん、睡眠状態を計測する睡眠計や、活動量計、歩数計といった体の動きを記録するもの、基礎体温を記録するための婦人体温計などもスマートフォンとの連携機器が揃っている。
スマートフォンとの連携に使われるのは、BluetoothやNFCといった無線通信技術が多い。いちいち機器に接続したり、メモリーカードを抜き取ってPCで読み込んだりしなくとも、スマートフォンを近づけるだけで専用アプリにデータが転送されるというのは便利だ。
しかし、データがExcelのような表にまとまるというだけでは、おもしろくない。できれば、複数機器のデータをまとめて管理できたり、PCからも記録が見られたり、SNS的機能を持っているサービスで人と競い合ったりできるほうがおもしろい。そういう使い方をしたい場合、基本的には同一メーカーの機器で揃えるとよい。
例えばパナソニックのスマート家電は、1つのスマートフォンアプリからそれぞれの機器を管理するため、血圧や活動量を一括で管理できる。オムロンの場合は「WellnessLINK」というサービスを展開しており、対応機器からのデータをまとめて管理、PCから見ることもできる。
スマートフォン連携ではなく、PCにデータを取り込むかたちでのデータ管理にはなるが、タニタの機器は「gooからだログ」に対応している。ヘルスケア機器を購入する前に各種サービスをチェックし、自分の使いやすいサービスを確認してから対応機器を購入するのもよいだろう。
●活動量を測るブレスレット型端末も続々
体重や血圧よりも、運動量等の生活記録を取るほうを重視するならば、ブレスレット型のウェアラブル端末もおもしろい。簡単にいえば万歩計のようなもので、手首につけておくだけでデータを取得してくれるから、非常に気軽に利用できる。
この手のものは海外で発売されているものが多く、「NIKE+ FuelBand」や「Jawbone UP」が有名だ。国内で手軽に購入でき、利用しやすいものといえばソフトバンクも扱っている「fitbit」シリーズだ。月額利用料なしで端末を購入すればソフトバンク以外のスマートフォンでも連携できる機種は、Amazonや家電量販店でも購入可能。ソフトバンクのスマートフォンとだけ連携して月額料金だけで利用するタイプの「fitbit flex」もある。
ウェアラブル端末は見栄えもよく、運動中にも邪魔にならないのが特徴だ。機種によって食事についての管理ができたり、入力方法が異なったりするから、よく機能比較をしてから購入するのがオススメだ。
●犬の体調管理だってスマートフォンでOK
人の健康管理だけでなく、犬の健康管理でも同じようにスマートフォンと連携するツールが出ている。たいていは犬の首輪に小型の機器を取り付け、温度や犬の動きを記録するという使い方だ。
こちらも海外製のツールがいろいろあるようだが、日本で購入しやすいのは富士通の「わんダント」だろう。自分の健康管理でスマートフォン連携ツールを利用するのに慣れたら、小さな家族の健康管理にも使ってみたら楽しそうだ。
(文=エースラッシュ)