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フジ『僕のいた時間』が「切なすぎる」「身につまされる」と話題に~なぜ視聴率急上昇?

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●演出の姿勢に視聴者が好感

 同ドラマがこのように一部視聴者から積極的に支持されている理由について、テレビ局関係者は演出面の特徴を挙げる。

「『明日~』を制作する日本テレビはすでに、施設の現状について取材不足であったとの認識を表しているが、『明日~』が一部視聴者や児童養護施設関係者の反感を呼んでいる理由のひとつとして、ナイーブなテーマにもかかわらずインパクト狙いの現実を誇張気味な演出がある。一方、『僕のいた時間』では派手な演出は極力抑えられ、等身大の目線で難病患者と周囲の人々の葛藤をとらえようとする姿勢が見られる。そういう点に好感を持つ視聴者が多いのではないか」

 果たして今後、『僕のいた時間』が『明日~』の視聴率を逆転するのか。ドラマの展開とともに気になるところである。

『僕のいた時間』は過去に人気ドラマ『僕の生きる道』(フジテレビ系/2003年放送)、『フリーター、家を買う。』(同/10年)などを手掛けた橋部敦子氏が脚本を担当。ALS患者の療養生活の向上と治療法の確立を目的とし、患者や家族、遺族、医療関係者などにより構成される一般社団法人「日本ALS協会」がドラマ制作に協力している。
(文=編集部)

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