セックスレスによる不妊症は、セックスの回数が少なくなってしまうため妊娠の確率が減ってしまい、子どもができないといったケースである。そのため、セックスの回数を増やすことができれば自然に妊娠することもある。
男性不妊症の場合の治療法は、原因によってビタミンB1や漢方薬を使った「薬物療法」からはじまり、「夫婦間人工授精法」「体外受精-胚移植法」や「顕微授精」といったものまで、さまざま。ただし、こうした治療は、男性側よりも母体側に負担がかかるといったことも知っておこう。
ではここで、簡単な男性向け不妊チェックをやってみよう。
・排卵日前後に、たくさんセックスしている?
・女性にオルガズムを与えている?
・親たちに不妊症だった人はいない?
・性感染症になったことはない?
・コーヒーや紅茶、お酒はあまり飲まない?
・ダイエットや大きな病気の経験はない?
・睾丸が小さくすぎず、軽くもない?
・満足のいく射精ができている?
イエスが多ければ不妊の心配はまずないと思えるが、5個以上イエスがある場合は勇気を出して医者に行くほうがいいだろう。
ペニスを上向きにするパンツをはこう!
男性不妊症が疑われる場合、とりあえずすぐに実践できる対策について、専門家のアドバイスを紹介しよう。
1.ブリーフよりもトランクスにする
「ぴったりとしたブリーフやジーンズは、熱がこもり精巣の温度を上げ精子の製造低下につながるとされています。ちなみに、現代男性の精子数は、明治時代の男性と比較し実に約2分の1に減っているという説もあり、トランクスよりもさらによいのはフンドシではないかともいわれています」
2.どんどん射精することで精子量を増やす
「精巣では、古い精子を射精しなければ新しい精子をつくることができません。そのため前立腺を活発化させるために、どんどん射精するとよいといわれています」
3.喫煙、お酒は控える
「喫煙者の精子数は、非喫煙者に比べ10~17%少なく、精子の運動率が低下している。また、過度のアルコール摂取は、男性ホルモンの一種であるテストステロンや精子の数を減少させる恐れがあります」
4.長湯をやめ、精巣を温めないようにする
「女性の場合の冷えは禁物だが、男性は逆に温めすぎに注意が必要。これは、睾丸の組織が熱に弱いからである。そのため、長時間風呂やコタツに入って温まるのは、睾丸組織が影響を受け、精子製造機能を鈍らせる原因になるとされています」
こうした日常生活における取り組みのほか、市販されている「不妊対策グッズ」を活用する手もある。
1.シューバン・ボクサーブリーフ
ペニスを常に上向きに保持することで、睾丸と陰嚢の温度を別々に保つことができ、熱に弱い睾丸の組織を保護することができる。温度調節により睾丸組織が活発になり、男性ホルモンが増え、元気な精子をつくることができるとされている。
2.電磁波カットシート
一説によると、電磁波を放出している携帯電話などが精巣の近くにあると、あまり良くないとされている。そこで、電磁波を遮るカットシートや、コスモカードなどを利用するのもいいだろう。
3.ハーブティー&アロマ
男女ともに「子どもをつくるゾ!」と緊張した状態でのセックスは、心身ともにリラックスできないため、精子の動きも鈍るとされています。そこで、お互いがリラックスできるよう寝室で心地よいアロマを楽しんだり、ハーブティーを飲むのも良い。
元気な赤ちゃんを授かるためには、ベッドの外でも、男性の理解ある協力が必要なのだ。
(文=吉原杏/恋愛カウンセラー ケータイ作家)