酒、クルマ、サバゲを愛する「ハゲ」「ヒゲ」女子が増殖中!?
女子に人気の「男前マーケット」といえば、まず思いつくのが酒やクルマだ。
いまから3年前(09年)、20代前半の飲酒比率が「女子90.4%、男子83.5%」となり、男女の“飲んべぇ”が逆転したことが判明(厚労省研究班調べ)。大いに話題を呼んだのは記憶に新しい。
以来、低アルコール・ノンアルコール飲料はもちろん、ワインや日本酒、ウィスキーを製造・販売する企業までもが、軒並み「女ウケ」を狙い始めた。
またクルマ業界、それも「走り屋」の類まで、近年は女子に熱い視線を送るように、スポーツカーなど“とんがったクルマ”に乗る男前女子を応援するサイト「とんがりガールズ」や、「F1大好き!」な女子のコミュニティサイト「F1☆Girls」なども、その一例だろう。
さらに最近は、ガテン系の大工仕事を女子自らがこなす「DIY女子」まで登場した。念のため補足すると、DIYとは「Do It Yourself」の略。主に電動ドライバーや糸のこ、チェーンソー、ペンキなどで大工仕事を行う「日曜大工」のことだ。
DIY女子の火付け役は、ダイナシティコーポレーション(以下、ダイナシティ)が運営する「DIY女子部」だろう。11年3月に発足、女子であれば誰でも無料で参加できる。専用サイトを通じて参加登録するだけで、
・DIY女子部が関わる、各種イベント(ワークショップ)に申し込める
・サイト上で、DIY作品の発表やスペシャリストへの質問ができる
…などのメリットがある。
活動内容は、やはり日曜大工が中心だが、最近では住まいの天井や壁に土を塗り込む「左官女子」や、浴室の蛇口やシャワーを改善する「水栓女子」も増えている、とのこと。
発足して1年半ほどだが、今年10月末現在で登録会員は400人を超える。「女子」と銘打ってはいるが、中心の年齢層は少し高め。メインは30~40代で、全体の6割は「主婦」だという。
ではなぜ、DIY女子は「男前」な大工仕事に走るのか。ダイナシティの代表取締役・山田芳照さんに聞くと、「なるほど!」と目からウロコの女ゴコロが露呈した。