酒、クルマ、サバゲを愛する「ハゲ」「ヒゲ」女子が増殖中!?
それは、「もう男は頼れない」との女性心理。
まず夫がいる主婦の場合。イマドキの夫は何かと忙しい。イクメンには奮闘しても、妻の微妙なニーズに合わせて日曜大工をパパッとこなせる「お便利クン」は、かなりの希少価値だろう。
ダイナシティの山田さんによると、「主婦の会員の方に、DIYを始めた理由を聞くと、
・夫が何もしてくれないから
・自分がやらないと何も進まないから
……と答える女性が多い」とのこと。
他方、「お便利クン」どころか、男っ気がない女子も多い。
いまや30代でも「未婚」の女性が4人に1人以上、都心部では約3人に1人に上る(10年 総務省「国勢調査」)。
また、20~30代で「恋人なし」の女性は、複数の調査で65%程度。棚が壊れたり水道管が詰まったからといって、気軽に男性を呼び出せない。だからこそ、「自分でやらなきゃ!」と、男前マーケットに手を伸ばすのだ。
最近は、「サバゲ(サバイバルゲーム)」の世界でも、女子の参加が増えている。おうちでコタツにこもってできる、バーチャルのゲームではない。リアルの場で、迷彩服を身にまとい、エアソフトガンや遊戯用の弾丸を使って行う遊びだ。
たとえば、千葉県の郊外・印西市にあるサバイバルゲームフィールド、「CIMAX(シマックス)」。
サバゲは、流れ弾などの安全性を考慮し、人けのない山や森の中で行うのが通例だ。印西市のCIMAXも同様で、敷地の周りは見渡す限り、山、山、山。
ひと昔前までは、「コアな一部のミリタリーファンの遊び」と思われていただろう。ところが、少し前に女優の黒木メイサさんが「サバゲにハマっています」と発言したことも影響してか、20~30代の女性の間でもサバゲ愛好者が急増。ストレス解消目的でトライし、その後ハマる女子も多い。シマックスも、「利用者の1割は、一般女性です」と担当者は言う。
実際、サバゲファンの肉食系女子に話を聞いたところ、やはり
・イマドキの男は頼れないと思うから
・女同士、いざというときのために(サバゲで)結束を固めたかったから
……などの答えが相次いだ。
草食化する男子と、オス化する女子。いたずらにそれを嘆く人もいるが、全体を見渡せば、次頁の通り、歓迎すべき部分も多々ある。