【サプライヤーから調達した部品の品質管理】
トラックが横付けできるヤードの横にビニールで仕切られた部屋がある。ここはすべての部品の品質管理をするセクションで、必ず部品には仕様書が添付され、納品物と一致しているかが確認される。
【部品のピッキング】
製造に必要な部品はコンテナに集約され製造ラインに回される。取り違えがないようにラックにランプが付いていたり、ダブルチェックでシステムにシリアル番号を登録するなどの策が取られている。
こうしてピッキングしたパーツは、シリアルまで管理されるので、万が一不良が出た場合に、いつ、どのラインで、どの担当が、どこから仕入れた部品が問題だったのか? などが、即時トレースできるようになっている。
【セル生産方式で一人の担当が最後までつくり上げる】
オススメのレディメイドから、何から何までカスタマイズできるオーダーメイドまで対応できるマウスのパソコンは、多品種少量生産の極み。しかもパソコンの販売台数にはバラツキがあるので、それにも対応できなければならない。
そこでマウスでは、ライン生産方式ではなく、セル生産方式。1人の担当者が最後までつくる方式を取っている。しかし、なにもかも1人でやらなければならないので、覚えることが多く、高い技術が求められるため、担当者の技量を均一化するシステムも構築している。
【全量検査~添付品ピッキング】
マウスのパソコンは、すべて出荷前に全量検査される。しかもその検査プログラムは多岐にわたり、ただ単に動作するのを確認するだけでなく、数時間掛けて詳細な自動検査をするほか、高負荷をかけた状態でも安定して動作するかも確認している。またクリエイター向けのPCは、液晶画面の色の忠実さが求められるので、色のキャリブレーション(調整)を行う専用検査も通す。
【パッキング~出荷】
最後は箱詰めと出荷だ。こうしてマウスのPCは、レディメイドで翌日、オーダーメイドでも3日で出荷される脅威のスピードを誇る。
お買い得の国産PCならではの手厚いサポートも魅力
このような多品種少量生産で、担当者が丁寧に1台1台つくり上げていくPCながら、レディメイドPC(一部例外あり)は13時まで注文すれば翌日発送が可能。つまり2日後には手に入るという点も注目だ。大抵は1週間程度、混雑時期だと2週間(国内大手の場合は数カ月)かかる場合もある。
さらに万が一の故障時の対応も素早い。PCがセンターに到着、もしくは直営店に持ち込んでから、およそ96時間以内の返却を謳っている。つまりおよそ4日間という速さだ。急いでいるときに壊れがちなPCだけに、これは大きな安心につながるだろう。
また電話でのサポートも365日24時間体制を取っている。パソコンを安く購入しようしようとすると、つい量販店で購入できる海外製を選んでしまいがちだが、国産の通販という選択肢も視野に入れてみてはどうだろう?
(文=藤山哲人/体当たり家電ライター)