この2社について、弁護士である川井信之氏が登記情報を調べたことが、以前少し話題になった。
なんと、2社の住所と社長の名前が同じだというのだ。実は同じ会社だった……ということはなく、単純に日本法人の登記住所を法律事務所内としているだけのようだ。
本店登記の住所と現実のオフィスは違っていても問題はない。
では、現実の日本法人オフィスはどこにあるのだろうか?
Facebook Japan株式会社は東京オフィスのアカウントが公開している住所によると、赤坂のようだ。Twitter Japan株式会社はというと、はっきり公開された情報はないのだが、周辺情報からするとこちらも赤坂らしい。しかも、どうも太い道を挟んで向かい合っている。
ちなみにTwitter Japan代表は近藤正晃ジェームス氏。Facebook Japan株式会社の代表はカントリー グロース マネージャーという役職名で児玉太郎氏が就いている。どちらも、「社長」という肩書(表記)ではなく、前述の登記簿にも名前が登場しないようだが、とりあえず日本法人における実質的なトップということになるのだろう。
●一番偉いと社長、というわけではないらしい
実は海外企業の日本法人では、社長という役職がないパターンや、社長という役職はあっても代表取締役ではないパターンなどがあり、単純に日本企業における「一番偉い人=代表取締役社長」という感覚とは少し違っているケースが多い。
組織的にも、本国に直接日本法人がぶら下がっているパターンだけでなく、アジア地域等でまとめて統括するエリアマネージャーが存在するパターンもある。ちょっとした広告予算なども、本国の承認を受けないと使えないというケースもあれば、日本法人はほぼ独立企業として自由に振る舞えるところもある。
ユーザーとしては何か訴訟沙汰にでもならない限り、あまり影響してこない部分だが、もし人気のIT企業に就職を……と考えているならば、しっかり下調べしたほうがよさそうだ。
(文=エースラッシュ)