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岩田社長、来期の営業利益1000億円達成に進退を懸ける

任天堂2期連続赤字 「3DS」も「Wii U」も大失速で下方修正 岩田社長は再び奇跡を起こせるか?

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 機器の操作はあくまで簡単にして、楽しさに徹した。その第1弾が、04年12月に発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」。第2弾は、06年11月に発売した家庭用据置型ゲーム機「Wii」。DSは販売台数1億台、Wiiは5000万台を突破する世界的なメガヒットとなった。ゲーム機のヒットをテコにして、任天堂は時価総額が10兆円を超える、世界に冠たる優良企業に飛躍した。

 今回、「Wii U」が不発に終わったのは、「テレビ画面と、手元のコントローラーの液晶画面の2つの画面で遊べるという魅力が、ユーザーにうまく伝わらなかった」と指摘されている。「Wii U」は操作を簡単にして楽しさに徹した初代Wiiとは、結果的に対極に位置する商品になってしまっていた。「性能の追求に走った結果、消費者がついてこられなくなったのではないか」という専門家の分析がある。

 浮き沈みが激しいのは、ゲーム会社の宿命みたいなものだ。娯楽というものは飽きられるものだからである。ここが生活必需品とは決定的に違うところだ。消費者に手に取ってもらう決め手は、新しい感性で、どこにもない魅力的な商品を生み出すことに尽きる。前回の成功体験に引っ張られて、二匹目のドジョウを狙ったことが失敗を招いた、との声が社内からも出ている。

 時価総額10兆円という奇跡を引き起こした男、岩田聡氏。「営業利益1000億円」というコミットメントを達成できるのだろうか。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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