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高橋祐介「楽しいゲームの話だけさせてくれ」

『モンスターハンターライズ』無料体験版にアクセス集中…プレイして爆発的ヒットを確信

文=高橋祐介/ライター、ハンター歴17年

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 ゲームファンならずともご存知であろう大ヒットゲーム『モンスターハンター』シリーズ。その最新作、Nintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』の体験版の配信が、1月8日午前10時からニンテンドーeショップにてスタートしました。ですが、さすがは『モンハン』といったところか、体験版のプレイを熱望するファンたちのアクセスが集中、一時ニンテンドーeショップが正常に使用できない状態になってしまいました。

 ツイッターアカウント「任天堂サポート」の1月8日11時35分のツイートによれば「現在、Nintendo Switchのニンテンドーeショップにアクセスが集中しているため、ソフトのダウンロードがすぐに開始されない状態が発生しています」とのことで、配信直後から一斉にアクセスが集まったことがわかります。

 また本記事を書いている8日午後17時の時点でニンテンドーeショップを確認してみたところ、無情にも「緊急メンテナンス中」との文字が……。

 しかし筆者は幸運にも、午前中に体験版をダウンロードできていたので、今回はそのプレイ感をお伝えしていこうと思います。

『モンハン』シリーズとは、大自然の中で生きる巨大モンスターたちを、ハンターとなって狩る協力アクションゲーム。プレイしたことがない方は「原始人の集団がマンモスを狩るために力と知恵を尽くす」ようなイメージを思い浮かべてもらえばそう遠くないかもしれません(?)。

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 最新作『ライズ』では、モンスターの背に乗ってその動きを操る「操竜」、ワイヤーアクションのようにフィールドを自在に移動できる「翔蟲(かけりむし)」といった新たな操作方法が加わりました。

 これら新操作が加わったことで、操作感が複雑になることを危惧する声もそれなりにあり、じつは筆者自身もそこが少し気になっていました。ですが実際にキャラクターを動かしてみると、本作の操作方法は意外にもすっきり整理されており、体系だったものであることに気付かされます。

 そして操作に慣れてくると、フィールドにある地形やモノ、そしてモンスターたちにごく自然にアクションし、干渉できることが純粋に楽しくなってきます。険しい崖を翔蟲でよじ登った先で見知らぬ生き物たちと出会ったり、操竜でモンスター同士を戦わせて体力を削ぎ、一挙に仕留めたり……。このあたりの調整の巧みさは、長年アクションゲームを送り出し続けてきたカプコンさんの面目躍如といったところです。

 このアクションの気持ちよさは、むしろ今回始めてシリーズに触れるプレイヤーのほうがすんなりと味わえるような気もします。

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 余談ですが、筆者は翔蟲の上下への撃ち分けにはボタンではなく、照準で狙って撃ち出す方法を使っていました。個人的にはそのほうがキャラクターを感覚的に操りやすいように思います。

 また、狼のような生物「ガルク」の背に乗って地上を高速で駆け巡る、崖に穿たれた秘密の通路を通る、拠点へ瞬間移動する(ファストトラベル)など、本作では翔蟲以外にも多くの移動手段が用意されています。

 一言でまとめるなら、「できるアクションは増えたが強制ではなく、使うも使わないもプレイヤー次第」という、自由な手触りのゲームになった感があります(少なくとも体験版に触れた限りでは)。

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 そもそも『モンスターハンター』シリーズのアクションの基礎は、シリーズが始まった2000年代中盤のネットワーク環境に合わせた「通信ラグが大きくても協力プレイが成立するテンポのアクション」として作られたもの。

 それから15年以上が経過した今、現在の環境に合った新たなスタイルへと進化していくことは必然のことかもしれません。本体験版はそんな新しい『モンスターハンター』の「流儀」を体験できることに、大きな意義があるわけです。

 もちろん、従来どおりの重量感ある力強いアクションは『ライズ』でも変わらず楽しめるので、進化しすぎてないか心配な方は、それを確かめてみるのもいいでしょう。

 なお、本作の対応ハードであるNintendo Switchは、依然として国内外で好調なセールスが続いています。全世界で2604万本(2020年9月末時点)以上を販売した『あつまれ どうぶつの森』や、累計販売本数200万本を突破した『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』のように、『モンスターハンターライズ』もまた記録的なヒットとなることが予想されます。

 発売日である3月26日までに新型コロナの流行がひと段落し、友人たちとゲーム機を持ち寄って遊べればなによりでしょう。ですがそうならなかったとしても、オンラインで集い、狩りを楽しむことはできます。リモートワークのために整えた環境や、その実践で得たノウハウを遊びにも活用する。そんなハンターたちが続出するかもしれません。

 またその逆に、遊びで得た知見や人脈をビジネスに生かす人が現れるかも……というのは少し飛躍しすぎた発想でしょうか。

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高橋祐介/ライター、古ゲー伝承者

高橋祐介/ライター、古ゲー伝承者

フリーランス。ゲーム、アニメに関することが中心ですが、いいもの、好奇心をそそられたものへの雑感など

Twitter:@takahashi_write

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