2017年に発売された「iPhone X」と「iPhone 8/8 Plus」ですが、この2機種は2023年現在でも利用している人が多いことでしょう。しかし、23年6月6日に開催されたAppleのイベント「WWDC23」では、次期「iOS 17」のアップデートから、ついにiPhone Xと8/ Plusがサポートされないことが発表されました。そこで今回は、iPhone Xや8/8 Plusが、今後いつまで使えるのか検証してみましょう。
iPhone Xや8/8 Plusがついに次期iOS 17のサポート外に!
2017年に発売されたiPhone Xは、iPhoneシリーズとして初めて本体のホームボタンが消え、顔認証(Face ID)機能を搭載するなど、現在のiPhoneに通ずる革新的なモデルで、今でも現役で使えるレベルの高い性能を誇っています。
また、2017年発売のiPhone 8/8 Plusはホームボタンが残された廉価版ですが、防水やワイヤレス充電に対応するなど、いまでも中古品が大量に流通しているほど人気のベストセラーモデルです。
しかし、2023年6月6日から開催されているApple主催の大型イベント「WWDC23」において、いよいよiPhone Xや8/8 Plusが、次期iOS 17のサポート対象外になることが発表されました。
ちなみに、iOS 17は2023年秋にリリースされる見込みで、対応機種はiPhone XR以降およびiPhone SE(第2世代)以降の機種になります。
■iOS 17対象機種
iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max
iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max
iPhone 12/ 12 mini/12 Pro/12 Pro Max
iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max
iPhone XS/XS Max/XR
iPhone SE(第2世代以降)
●Apple「WWDC23」(公式)は→こちら
●Apple「iOS17 Preview」は→こちら
なお、iOS 17の詳しい機能については、こちらの記事で解説していますので、興味のある人はチェックしてみてください。
最新iOS 17が適用できないとiPhone Xや8/8 Plusはどうなるの?
iPhoneのiOSは常にアップデートされています。最新版に更新していくことで新たな機能が追加されたり、セキュリティの安全性を高めることができるので、iPhoneを安全に使うならiOSのアップデートは必須でしょう。
2023年6月6日現在の最新版は「iOS 16.5」ですが、iOS 16は2022年9月にiPhone 14の投入と同時にリリースされたメジャーアップデートになります。
しかし、2023年秋にリリース予定の次期「iOS 17」では、やはり予想どおりiPhone Xと8/8 Plusがサポート対象外となりました。
iOS 17のアップデート対象から外れると、新機能や最新アプリが利用できなくなるだけでなく、システム上の不具合や脆弱性の改善も受けられなくなってしまうかもしれません。
とりあえず、23年秋までは安全に利用できますが、それ以降は、iPhoneを安全に使うことができなくなってしまう可能性があります。
23年秋以降、iPhone Xや8/8 Plusユーザーはどうすればいいの?
次期iOS 17のアップデートが受けられないことが判明したiPhone Xや8/8 Plusですが、いったい、いつまで安全に使い続けることができるのでしょうか? これについては、こちらの記事で考察していますので、チェックしてみてください。
まず考えられるのが、23年秋までにiPhone Xや8/8 Plusを売却して、もう少し新しい世代のiPhoneに乗り換えることです。最近は、iPhone 13などの中古も安くなっていますので、これを機会に買い替えを検討してみるのもアリでしょう。
ただし、中古のiPhoneを購入するときはバッテリーの状態には注意が必要です。もし、iPhoneの設定の「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で80%を切っているようなら、いくら安くでも避けたほうがいいでしょう。中古のiPhoneについてはこちらの記事が参考になると思います。
iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法
中古がイヤな人は、MNPでキャリアを乗り換ええるとき、最新のiPhoneを割引き価格で買うこともできますので、こちらの記事を確認してください。
次に考えられるのが、このままiPhone Xや8/8 Plusを使い続けることです。実はこれまでもAppleはiOSに重大な脆弱性が発見された場合、セキュリティアップデートを継続してリリースしています。
たとえば、2023年1月23日にリリースされたiOS 12.5.7のセキュリティアップデートでは、なんと9~10年前に発売されたiPhone 5sや6/6Plusがアップデート対象となっていました。
また、同時にリリースされたiOS 15.7.3では2015年発売のiPhone 6sや7、SE(第1世代)がセキュリティアップデートの対象になっています。詳しくはこちらの記事でご確認ください。
もちろん、今後も同じようにサポートを受けられるかどうかは分かりませんが、過去の事例を考えると、iPhone Xや8/8 PlusがiOS 17のサポート対象外となったからと言って、即座に危険な状態になって使用できなくなるわけではありません。
まとめ|iPhone Xや8/8 Plusはもう数年使える可能性も!
いかがでしょうか? iPhone Xや8/8 Plusユーザーにとっては、次期iOS 17のアップデートから外れてしまったのはショックでしょう。
とはいえ、Appleでは過去に10年もの長期間iOSのセキュリティサポートを実施してきた実績があります。
今後のアップデートはAppleしだいですが、最新機能やアプリを使えなくても構わないという人なら、iPhone Xや8/8 Plusをそのまま使い続けるのもアリです。少なくとも23年秋までは安全に使えますので、それまでにどうするか決めればいいでしょう。
ただし、iPhoneは販売を終了した日から5年以上7年未満の製品については「ビンテージ製品」に区分して、修理サポートが制限されてしまいます。
iPhone Xは2023年中にビンテージ製品扱いとなる可能性が高く、iPhone 8は2025年頃になると予想されています。
ビンテージ製品扱いになると、修理サポートは部品の在庫状況しだいとなり、部品が無くなれば純正品での修理は難しくなりますので、もし、今後もiPhone Xや8/8Plusを使い続けたいなら、早めにバッテリーだけは交換したほうがいいかもしれません。
※サムネイル画像(Image:Poetra.RH / Shutterstock.com)