アナタは自分のスマホの通信速度が遅いと感じたことはありませんか? 筆者は、auからUQモバイルにMNPで乗り換えて月額通信費が大幅に安くなりましたが、なぜか通勤電車で通信速度が極端に遅くてイライラすることに……。そこで今回は、同じau回線の「povo 2.0(ポヴォ)」に乗り換えてみました。すると、月額通信費はほとんど変わらないのに、通信速度はなんと最大185倍も速くなったのです。そこで今回は、筆者が実際にUQモバイルからpovo 2.0にMNPで乗り換えた方法などを紹介しましょう。
スマホの通信速度にストレスを感じている人はSIMカードの乗り換えも検討しよう!
2021年5月、筆者はスマホの料金を節約するために、auからUQモバイルにMNPで乗り換えました。
auで契約しているときは毎月1万円ほどかかっていた通信費が、UQモバイルの「くりこしプランS(3GB)」+「通話パック(60分)」に変更したことで月額2,178円と、大幅に安くすることができたのです。
「これで通信費が年間8万円以上も浮く!」とテンションが爆上がりした筆者ですが、なぜか最近UQモバイルの通信速度がかなり遅くてイライラすることに……。
そこで筆者は、ネットの速度を計測できるアプリ「SPEEDTEST」を使ってUQモバイルの実際の速度を計ってみることにしました。
その結果、ダウンロード速度は地下鉄東西線のなかでは0.53Mbpsでなんと1Mbps以下! 屋外のJR中央線のなかでも1.81Mbpsほどしか出ていません。
時間帯やエリアでネットの速度が変わるのは分かっていますが、それにしても1Mbps以下ではまともにWebサイトの閲覧すらできません。これは遅すぎます!
●SPEEDTEST(Android)は→こちら
●SPEEDTEST(iPhone)は→こちら
当初は「通信費が安いから仕方ないか……」と諦めかけていましたが、ある日同じ地域に住む友だちから「povo 2.0(ポヴォ)なら速いよ」と教えてもらいました。
UQモバイルもpovo 2.0も、同じau回線を使用しているため「そんなに速度に違いは出ないだろう」とあまり信じてはいませんでしたが、最近、さらに速度が低下してきて、Safariで開こうとしたWebサイトが2駅通過してもまだ表示されず、ついに我慢も限界に!
そこで筆者は、ついに通信費を抑えつつ通信速度のストレスを改善するべく、UQモバイルからpovo 2.0に乗り換えることを決意したというわけです。
UQモバイルからpovo 2.0に乗り換える方法は?
現在、スマホのキャリアを乗り換えるのはさほど難しくはありません。自宅にいながらスマホで簡単に手続きができます。
最初に現在契約中の通信会社で「MNP予約番号」を発行してもらい、そのあと乗り換え先の通信会社に申し込むという流れです。今回筆者はiPhoneを利用して手続きを行いました。
ちなみに、MNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」と呼ばれるもので、現在使っている電話番号をキープしたままキャリアを乗り換える手続きのために必要な10桁の数字のことです。
ただし、MNP予約番号は予約日を含め15日間有効で、これを過ぎると失効してしまうのでご注意ください。
まず筆者は、MNP予約番号を取得するべくUQモバイルのフリーコールに電話をしました。
電話番号や生年月日はスマホのキーボードでパパッと操作できましたが、契約時に設定した4桁の暗証番号を忘れてしまったため、結局は、オペレーターと電話することに、トホホ……。
それでも、オペレーターとのやり取りが終わると、すぐにSMS(ショートメール)でMNP予約番号が届きました。
UQモバイルでMNP予約番号を取得する手順
MNP予約番号を取得したら、2週間以内に移転先となるpovo 2.0アプリをスマホにインストールして、乗り換え作業を行いましょう。
アプリを開いたら、最初にメーアドレスでアカウント登録してSIMのタイプ(物理SIMかeSIM)を選択し、契約タイプで「MNP(電話番号を引き継いで契約)」を選びます。
次に、注意事項や利用規約に同意。支払方法の登録や身分証明書とeKYCによる自分の顔写真の撮影などで本人確認を済ませましょう。
あとは、住所、氏名、生年月日などの個人情報を入力し、携帯番号とMNP予約番号を入力すれば、本人確認と申し込み審査が行われます。
UQモバイルからpovo 2.0にMNPで乗り換える手順
povo 2.0への申し込みが終わってから、2日後には筆者の自宅にSIMカードが届きました。iPhoneのSIMカードスロットを空けるピンも同梱されていたので、SIMカード入れ替えの際は助かります。
それでは、さっそくパッケージを開封してpovo 2.0を使えるようにしてみましょう。まず、povo 2.0アプリでSIMカード裏面にあるバーコードを読み込んで登録します。
その後、iPhoneのSIMカードスロットを引き出して、UQモバイルとpovo 2.0のSIMカードを入れ替えればOKです。
ちなみに、新しいSIMカードを挿入すると、ネット接続のアクセスポイントを設定する「APN構成プロファイル」のインストールが必要になる場合もあります。
auからUQモバイルに乗り換えたときはAPN構成プロファイルを設定しましたが、今回はとくに何も設定せずにすぐにつながりました。APN構成プロファイルについては、こちらの記事で確認してください。
SIMカードを有効化してSIMカードを入れ替える手順
povo 2.0に乗り換えて初期設定が終わったら、とりあえず電話と低速でのネット通信は可能になります。
povo 2.0では、高速データ通信のトッピングを購入しないと、Webサイトの閲覧も厳しいので、自分の好みでトッピングを選びましょう。
筆者はとりあえず990円の「データ追加3GB(30日間)」を購入することにしました。また、音声通話は30秒/22円かかりますので、毎月田舎の母親と1〜2時間は通話する筆者は、月額1,650円の「通話かけ放題」も購入しました。
高速データ通信のトッピングを購入する手順
UQモバイルからpovo 2.0に乗り換えたら通信速度が最大185倍にアップした!
それでは、実際にpovo 2.0に乗り換えたiPhoneで実際の通信速度を計測してみましょう。
まずはJR中央線でテストしたところ、いきなり5G接続で138Mbpsを記録! UQモバイルのときより45倍も高速になりました。
また、地下鉄東西線では59.2Mbpsとなり、最大185倍もの速度アップが実現できました。もちろん、Webサイトの閲覧はそれまでとは比べものにならないほど快適です。
UQモバイルのときは「くりこしプランS(3GB)」+「通話パック(60分)」で月額2,178円でしたが、povo 2.0では「データ追加3GB」+「通話かけ放題」で月2,640円になりました。
povo 2.0のほうが月462円ほど高くなりましたが、ストレスを感じない通信速度を実現できたので、やはり乗り換えて正解だったと感じています。
まとめ
いかがでしょうか? 筆者はau→UQモバイル→povo 2.0とau回線でスマホのSIMカードを乗り換えてきました。
たまたまかもしれませんが、通勤電車のなかでUQモバイルの速度が遅すぎたので、povo 2.0に乗り換えたところ45〜185倍も高速になり、見事にストレスが解消されたのです。
トータルの月額通信量は数百円高くなりましたが、ここまで速度が違うのなら、多少面倒でもSIMカードを乗り換えたほうがいいと思います。
みなさんも、もし自分のスマホの速度が遅いと感じたら、ほかのSIMカードに乗り換えてみてはいかがでしょうか?