●中途半端が魅力
このサイズの端末は、電話機として考えれば大きすぎる。かろうじて片手で握ることは可能だが、耳元に構えるとかなり違和感があるし、少し長話になれば疲れてしまう。とはいえ、数年前まではiPhoneですら「大きすぎる」と言われたのだから、もう少したてば見る側も慣れるのかもしれない。
一方で、PCの簡易版のような使い方をするには画面が小さすぎて、Bluetoothキーボードと接続しても覗き込むような姿勢で入力しなければならず、使いづらいという声も多く聞こえる。
要するに、とても中途半端なサイズなのだが、ファブレットの魅力はここにある。使い方としては、ほぼスマホと同じで動画やウェブサイトなど鑑賞型コンテンツの利用がメインで、大きな画面で快適に見たいという人や、連絡はほとんどメールかLINEなどが中心で電話はあまり使わないという人にとって最適な端末といえよう。
●実は、女性好みのファブレット
大きな端末というと手の大きな男性が持つイメージがあるかもしれないが、実は女性のほうがこの種の端末を好む人が多いようだ。
なぜなら、男性は片手で操作したがる人が多く、どんなに手が大きくても、ファブレットは片手で操作というわけにはいかない。また鞄を持ち歩かず、財布と携帯電話と鍵だけをポケットに入れて外出したいという人にとっても、大きすぎて扱いづらいからだ。
ところが女性は、4インチ程度でも片手で持って、逆の手で操作をするという人が少なくない。また、女性ですべてをポケットに放り込んでバッグを持たずに外出する人は少ない。もともと鞄を持ち歩き、両手で操作するのであるから、ファブレットのマイナス点が大してマイナスにならないのだ。
●組み合わせて使いたいのはBluetoothヘッドセット
通話機能をあまり使用しない人向けとはいえ、通話もしたいがファブレットを使いたいという人もいるだろう。もちろん、人目を気にせず本体で通話してもよいのだが、話しやすさを考えれば、イヤフォンマイクやBluetoothヘッドセットを用意しておくとよいだろう。特に本体は鞄の中、ということになりやすいファブレットの場合、無線接続できるBluetoothヘッドセットは扱いやすい。
問題はヘッドセットやイヤフォンマイクで話していると、独り言を言っているように見えてしまうことだ。見映えが気になる人は、電話型のBluetoothオーディオレシーバーを使うとよいかもしれない。
(文=エースラッシュ)