いくらしっかりした子でも、最初から上手に使いこなせるはずはない。本人が悪い使い方をする気がなくとも、周囲に流されたり巻き込まれることはあるだろう。子供を事件・事故から守るには、親が十分に勉強することも必要だ。
キャリアショップの言うことを鵜呑みにしない
子供向け端末でなくとも、「ペアレンタルコントロール」「フィルタリング」といった機能が備えられており、ある程度の機能制限を加えることは容易にできる。しかし、実際には販売店の窓口で、各機能を十分に説明されていないこともあるようだ。
今の子供がスマホを持ちたがる理由としては、「LINEをやりたい」「ゲームをやりたい」ということが中心だろう。部活動の一斉連絡などもLINEを通じて行われることが多く、遊びたいだけではなく、実際に必要というケースもある。
そんななか、フィルタリングをかけるとLINEが使えなくなるという誤解がある。しかし、もっとも厳しいといわれるKDDI(au)のフィルタリングサービスでもLINEは利用可能だ。また、各フィルタリングサービスにはアプリごとに使用の可否を保護者が設定できるようになっている。
購入時に設定を店員に丸投げし、「プロに任せておけば大丈夫」と思い込むのは親として無責任だ。意図的に嘘をついているわけではなくとも、知識が足りない店員もいれば説明が十分伝わらない場合もある。
十分な制限ができていないまま子供にスマホを与えるのは、とても危険だ。特にフィルタリングは子供の年齢や技術、知識の成長に合わせたカスタマイズがある程度必要なものだけに、保護者が自ら対応するべきだ。
いつでも利用状況が把握できるようにツールで管理
携帯電話事業者(キャリア)側が提供しているフィルタリングサービスだけでなく、無料アプリを組み合わせて機能に制限をかけることはできる。保護者の勉強も必要になってくるが、子供の年齢や使い方、必要度合い、性格によって使い分けるとよいだろう。