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維新内部の怨嗟と混乱…第三極はなぜ第三極になり得なかった?

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「今回、戦犯は4人いる。みんなの党の渡辺喜美代表、亀井静香元国民新党代表、それから減税日本の河村たかし代表に、民主党から減税に移った小林興起前議員です」

 維新の会の実権が、東京の旧たちあがれ日本系の議員に移りつつあったのは周知の事実だ。そのため、権限を手放したくない松井一郎幹事長と浅田均政調会長が、「指示は大阪に従ってほしい」、「本部はあくまで大阪だ」と、駄々をこねて、ただでさえ遅れていた選挙準備が大幅に遅れた。

 みんなの党との合流話が流れたのも、こうした実態に危機感を抱いていた渡辺氏に、松井氏たちがさまざまな譲歩を求めたからだという。亀井氏に至っては、当初、山田正彦氏(元民主党、現日本未来の党)と「ふたり新党」だったところに、維新の会に振られた河村氏と小林氏らが棚ぼた的に合流してきたという。

「ややもすれば維新との合流に傾いていた小沢さんたちを説得して、『未来』を立ち上げさせ、第三極を二分化させる原因を作った」(関係者)

 夏の参議院選挙までに第三極の党勢が盛り返すとは到底思えない。その前に、自民党が安定政権をつくる可能性も否定できない。現在、参議院で自公が過半数に足りない議席は16。選挙戦中盤から両党内で活発化していたのは、各派閥の猟官運動だけでなく、他党の参議院議員への接触でもあった。
(文=横田由美子/ジャーナリスト)

BusinessJournal編集部

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