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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

安倍新内閣、経産相は「25歳以上は女じゃない」発言、法相は秘書暴行疑惑

文=神澤志万/国会議員秘書
安倍新内閣、経産相は「25歳以上は女じゃない」発言、法相は秘書暴行疑惑の画像1
菅原一秀経済産業大臣(写真:ロイター/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 第4次安倍第2次改造内閣の閣僚名簿が発表になりましたね。自民党内での入閣の目安は「衆議院は当選5回以上、参議院は当選3回以上」とされていて、無派閥の自民党会派所属議員も含めると、計約70人もの国会議員が対象になる計算です。この中からどんな顔ぶれが選ばれるのか、みなさんも注目していたのではないでしょうか。

 もちろん、顔ぶれ次第では「年内実施もアリ」といわれる解散総選挙にも影響します。秘書としては、総選挙は先であればあるほどありがたいので、どうなるのか、期待と不安がありました。

 しかし……ふたを開けてみれば、なんとも危うい顔ぶればかり。「短期間でもいいや」という安倍晋三首相の深層心理が見えてくるようでがっかりました。

小泉進次郎“環境相”に透ける首相の意地悪さ

 たとえば、「今回の入閣は見送り」という誤報まで出た小泉進次郎環境大臣の入閣は、まぁ想定内ではありますし、「話題づくり」「人気取り」という声もあります。

 しかし、実際はどうでしょうか。今、永田町では「育児休業宣言」で小泉大臣に対する嫌な空気が生まれています。そして、閣僚ともなればマスコミの報道も過熱します。政府としては、この際マスコミに徹底的に小泉大臣の身辺を調べさせて、いわば丸裸にするつもりなのでしょう。小泉大臣はなんだかんだで好き勝手なことを言ってきましたが、今までは目をつぶってもらっていたようなことも全部暴露されます。その結果、閣僚辞任まで追いつめられることも予想されるのです。

 だから、小泉大臣の入閣は目玉人事のように見えて、実は安倍首相からの「おとなしくしてなさいよ! 育休なんて言ってる場合じゃないよ!」という牽制なのです。

 しかも、環境省は省庁の中で予算規模がもっとも小さく、全体の予算の0.5%未満です。また、原子力防災担当大臣も兼任されますが、これは父の小泉純一郎元首相へのあてつけでしょう。なぜなら、純一郎元首相は現在は脱原発をモットーに活動されていて、自民党の原発政策を批判したりしていますからね。そんなところに、安倍首相の底意地の悪さがうかがえます。

 さらに、文部科学大臣が萩生田光一氏というのにもがっかりしました。なんといっても、加計学園問題の中心にいた人物ですよ。いくら安倍首相と仲良しだからって、何も教育政策のトップに疑惑の人物を選ばなくても……と国会女子たちも戦慄しています。

 また、影のニックネームが「悪太」の武田良太氏が、よりによって警察庁を所管する国会公安委員長に選ばれました。こちらも、これからいろいろと問題が出てくるのではないかと、すでにいわれています。

 そして、神澤としては、愛人さんからいろいろと暴露された過去のある菅原一秀氏の経済産業大臣も微妙です。経産副大臣時代に国会を休んでハワイ旅行に出かけていたことや、「女は25歳以下がいい。25歳以上は女じゃない」「子どもを産んだら女じゃない」などのセクハラ発言をしたことが報じられています。愛人さんの存在が悪いのではなく、過去の言動を告発されるような「捨て方」をしたのではないでしょうか。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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