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韓国、「マッスル美女」ブームの真相

取材・文=河鐘基

韓国、「マッスル美女」ブームの真相の画像1「Thinkstock」より
 美しさに人一倍敏感な韓国女子。彼女たちの間では現在、小麦色の肌にムキムボディーという健康的な体づくりが流行しつつある。その新しいトレンドは“マッスル女シンドローム”と呼ばれており、メディアを中心に注目が集まり始めている。

 そもそも、韓国人男性のマッチョ指向はすでに広く有名である。特に俳優やタレントなど人前に出ることが多い職種の人々は、ストイックに体を鍛え、テレビ番組やグラビアを中心にその肉体美を惜しげもなく披露している。

 一方、女性たちにとって「細くて白い」というのが従来の美しさの基準だったが、価値観が徐々に変化を遂げており、マッスル美女を目指す女性たちが急増している。

 そんな、マッスル美女の中でひときわ注目を集めているのが、ミスコリア出身のレイ・ヤンさん。一時期、その姿を見かけなくなったが、マッスル美女として再注目を浴び、現在はフィットネスのアイコン(象徴)としてテレビ番組や広告を中心に大活躍している。

 レイさんは、ドキュメンタリー番組のインタビューに対して「ミスコリア大会の時は、痩せるために1日チョコレートひとつで飢えをしのいでいた」と明かし、さらに「大会後にはひとりでいる寂しさから食べることに走って、13キロほど太ってしまった」とも告白している。

 太った自分に嫌気がさしたレイさんは、ボディービル大会に出場することを決意。肉体改造に執心し、結果、優勝することで芸能人としてカムバックを果たした。本人いわく、ボディービル大会への出場が「人生を180度変えた」そうだ。

「筋トレは、私にとって遊びのように楽しいもの。やった分だけ体が変化すると思うと、
楽しいです」(レイさん)

 彼女以外にも、韓国には多くのマッスル美女がいる。みな、小麦色の肌に引き締まった腹筋、ヒップなどを誇り、いかにも健康的である。男性としては好みが分かれるところだが、肉体改造に励んでいる女性たちの顔はどこか生き生きとしている。

 日本でもライザップ現象が一世を風靡したが、韓国のそれはさらに極端なようだ。整形文化など、美を追求する“尖った”風土の韓国での新たなトレンドなだけに、今後どんなマッスル美女が出現するか楽しみだ。
(取材・文=河鐘基)

河鐘基

河鐘基

1983年北海道生まれ。株式会社ロボティア代表取締役。テクノロジー専門ウェブメディア「ロボティア」を運営。著書に 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」(扶桑社新書)、「ドローンの衝撃」(扶桑社新書)、「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」(光文社)。訳書に「ロッテ 際限なき成長の秘密」(実業之日本社)、「韓国人の癇癪 日本人の微笑み」(小学館)など。

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