森裕子議員の質問通告遅れ問題、国会運営に支障も…本人の主張と食い違う深夜の電話
答弁準備の際、事実関係を確認するために民間人、団体、企業に取り組み状況の進捗などを問い合せることは、正確な答弁のために必要なので、行われています。しかし、面倒なのか職員の質が劣化したのかはわかりませんが、今回は森議員の質問要旨のペーパーをPDF化して添付したそうで、びっくりしました。これはさすがにまずいです。この点については、厳しく対処する必要があると思います。
神澤も、質問通告後に関係団体に連絡したら、「その質問って、○○先生だったんですね」と、すでに省庁の担当者から問い合わせがいっていたという経験があります。しかし、今回のようにペーパーがそのまま伝わることはなかったです。
質問についても作業のガイドラインを決めておくべきなのでしょうが、いろいろな意見があるので難しいですね。そのため、どうしても当日のぶっつけ本番にならざるを得ません。
委員会開会中は、詳細を把握している関係部署の局長とその部下たちがズラッと待機することになります。「答弁は大臣からでないとダメだ!」と言い張る野党議員もいますが、細かい政策は局長や担当政務官のほうが詳しいので、中身のある議論ができます。現場を知らない大臣に通告なしに質問しても、「(自分はわからないから)関係部署と調整します」としか答えようがないのです。 国民も、「誰が答弁するか」より「どんな答弁がなされるか」のほうが興味あるし、大事なのは中身だと思いますよ。
霞が関でも永田町でも人気がない森裕子議員
今年の4月1日に働き方改革関連法が施行されて半年がたちましたが、永田町と霞が関がこれでは、先が思いやられます。最近はキャリア官僚の覚せい剤使用や過労自殺が報じられていますが、異常な長時間労働と無関係ではないと思います。
それにしても、「働き方改革」を強く主張している森議員が、なぜこんな仕打ちをするのでしょうか。職員たちが「憎いですか?」と聞きたくなる気持ちもわかります。職員だけでなく森事務所の秘書たちも大変そうで、当然国会女子たちからは人気がありません。
そして、今回の森議員の炎上問題を受け、「質問通告は簡潔にしましょう」という方向になりそうですが、「ほんと、野党議員は実務を知らないなぁ」としか言えません。国民のために真剣に議論するなら、その議論の準備もまじめに取り組むべきなのです。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。