小池百合子氏、猪瀬元知事に指南役を要請「東京都連の闇を暴き立てることを期待。戦争に」

7月31日、東京都知事選の投票が行われ、投票が締め切られた20時、小池百合子氏の当選確実をメディアは一斉に報じた。
その小池氏はテレビ番組『池上彰のニッポンの大問題~都知事選SP生放送~』(テレビ東京)に中継で出演し、司会のジャーナリスト・池上氏と質疑応答を交わした。
今回の選挙で小池氏は、東京都選出の自民党所属衆院議員であるにもかかわらず、党の推薦を受けられず、一方で党は元岩手県知事で元総務大臣の増田寛也氏を擁立。異例の「保守分裂選挙」となったことが話題を呼んだ。
これについて池上氏から質問を受けた小池氏は、「今回は(自民党東京)都連が公認権を持っておられるわけですが、そこに至るまでのさまざまな決定ということについて、私自身はまだストンと落ちておりませんでした」と都連への批判を公然と展開した。
その都連について出演者の猪瀬直樹・東京都知事から「東京都連の闇を暴き立てることを期待している」と発破をかけられると、小池氏は「カギは情報公開だと思っています。猪瀬さんにはですね、ぜひいろいろと経験者としてご指南いただきたいと思っております」と、猪瀬氏に協力を要請した。
これを受け猪瀬氏は、「協力いたしますので、本当にがんばってください。戦争になると思います」「僕は副知事時代からずっと、都連の内田(茂)幹事長とぶつかっていた。ここで改めてもう一度、都政を透明化するために小池さんが当選したということなので、引き続きがんばっていただいて、協力を側面からさせていただきたいと思っている」と応じた。
このほかにも番組内では、池上氏から「選挙戦の最中に小池さんのことを“厚化粧の女”と呼んだ人がいます。それを聞いて“しめた”と、思ったんじゃないですか?」と問われると、小池氏は「私は(鼻の横を指で差して)ここにアザがありまして、それでもうまく隠して、アザがある方って結構苦労しておられるんですよね。そういう意味では、ちょっとグサッときたかなあと思いました」と心境を吐露するシーンもみられた。
今後、小池新知事がどのように東京都議会を攻略し、都政改革に取り組んでいくのか。その手腕に期待したい。
(文=編集部)