「ミス慶應コンテスト」を主催する慶應義塾大学の「広告学研究会」(広研)内で、未成年の女子学生にテキーラを飲むよう強要し、性的暴行をしたうえにその様子をスマートフォンで撮影する事件が起こっていたことが先月、発覚した。「週刊文春」(文藝春秋)などの報道によれば、事件は9月、広研が運営する神奈川県葉山町の海の家近くの「合宿所」で起きたとされ、各メディアが後追い取材に走った。
「合宿所というのは、いつもは地域の公民館として使われている建物です。ずいぶんと古びており、外観はお世辞にもきれいとはいえません。こんなところで未成年の女子が暴行されたとしたら、どんなに恐ろしかったか」(テレビ局記者)
事件当日、被害者は5人の男子学生から酒を強要され、うち2人が泥酔した被害者に暴行を加え、リーダー格の2年生がスマートフォンで動画を撮影していたという。
「ただ、公民館周辺では、当日に何か変な物音や叫び声を聞いたなどの証言は得られませんでした。そこで慶応義塾大学の日吉キャンパスで、学生に『広研とはどんな団体か』と聞き込みを始めたのです」(同)
すでに報じられているところだが、広研が主催する「ミス慶応コンテスト」は過去に、テレビ朝日の竹内由恵アナウンサーや元TBSの青木裕子アナなど、何人もの人気女子アナを輩出してきた「女子アナの登竜門」として知られている。
「慶応学生らの広研に対する印象は、総じて『チャラい』というものでした。話を聞いた学生のほとんどがそう話しましたね。『飲み会はひどい』ということで有名だそうです」
こう話す前出記者は、広研の情報を得るため、複数の学生に声をかけていったという。
「ギャラいくら?」
「門の前で大学から出てくる男子学生2人に『広研について教えてください』と声をかけたところ、さも当然のように『ギャラいくら? 出すなら答えるけど』と聞かれました。びっくりして戸惑っていると、彼らはヘラヘラと笑みを浮かべながら、キャンパスの目と鼻の先の日吉駅の改札に消えていったのです」
別のテレビ局スタッフの体験はもっと強烈だ。