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ロシア軍が北朝鮮入りか…米中韓戦争なら三沢基地に核ミサイル飛来や北朝鮮の分割統治も

文=深笛義也/ライター

第三次世界大戦なら米中露が北朝鮮を分割統治か

 すると、この後の展開は、いったいどうなるのだろうか。

「中国は、北朝鮮との国境に人民解放軍の兵士を20万人ほど集めています。その理由について、中国側は『難民が流入するのを防ぐため』と説明していますが、難民が発生するということは金正恩体制の崩壊を意味するため、北朝鮮を刺激する言い方ですよね。今、北朝鮮と中国の間の緊張はかなり高まっています。

 一方、ロシアは4月に北朝鮮との国境に2万6000人の兵士を集めています。北朝鮮との国境のハサンは、人口600人くらいの小さな村です。そんな場所に、2万6000人の兵士がどうやって滞在するのか。すでに、ロシア兵は北朝鮮に入っていると思います。実際、戦車などを載せた30両編成の貨物列車が北朝鮮に向けて走っている映像がロシア人によって撮られています。

 北に中国、南に米韓というふうに挟まれた北朝鮮をロシアが支えているという構図です。緊張が極限まで高まれば、中国と北朝鮮が小競り合いを起こして戦争に発展する可能性もあり得るでしょう」(同)

 仮にそうなれば、ロシアが北朝鮮を支援することになり、米韓も静観しているわけがない。朝鮮半島は米中露による三つ巴の争いになるのだろうか。

「今のシリアのような混沌が生まれると思います。北朝鮮をめぐって、ロシアで言われているのは『第三次世界大戦』の可能性です。『終わりのない悲惨さを選ぶのか、悲惨な終わり方を迎えるのか、そのどちらかだ』と言われています。なかには、『悲惨な終わりのほうがいいのではないか』という意見もありますが、それは核戦争を意味します」(同)

 仮に第三次世界大戦が勃発したら、日本にも核ミサイルが飛んでくる事態になるのだろうか。

「あり得ます。狙われるのは、青森県の三沢基地。西日本は朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の力が強くて在日朝鮮人も多く、資金源になっているため、狙ってこないでしょう」(同)

 戦争の結果、世界はどうなってしまうのか。

「最終的に、北朝鮮は米中露によって3分割で統治されると思います。プーチンは『北朝鮮の政府から正式な要請があったから兵力を入れた』という説明をするでしょうから、金正恩体制は守られます。北朝鮮の核を管理できるのはロシアだけということもあり、分割統治になったとしても、かなりの大部分をロシアが占めるでしょう。

 今、世界はハルマゲドンですよ。すでに『情報戦』という恐ろしい戦争に巻き込まれています。トランプのロシアゲート問題を最初に報道したのはワシントン・ポストですが、情報を流したのはロシアです。トランプがロシアのセルゲイ・ラブロフ外相にIS(イスラム国)についての機密情報を漏らしたということですが、そのときの2人の写真はアメリカのマスメディアには一切出ませんでした。写真を出したのはロシアの通信社です。

 ちなみに、プーチンは『秘密は、トランプからラブロフに言ったんだろう。でも、秘密はばらされたらもう秘密じゃない』と言っています。もう、わけのわからない世界。まさにハルマゲドンですよ」(同)

 ミサイル発射という目に見える危機よりも、もっと深い危機が世界を覆っているのだ。
(文=深笛義也/ライター)

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