パパ活疑惑&ウソ連発の白須賀議員、セレブ歯科医の裏の顔…人望ゼロのお騒がせ議員の末路
国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
2月17日午後、白須賀貴樹衆議院議員が自民党に離党届を提出し、受理されましたね。同日に「文春オンライン」が、緊急事態宣言下の2月10日に都内の会員制高級ラウンジに22時まで滞在していたことを報じたことを受けての動きです。
永田町では、17日の午前中には18日に発売される「週刊文春」(文藝春秋)の記事の早刷りが出回っていたのですが、みんな「ガセだろう」と言っていました。緊急事態宣言下での外食問題では、2月1日に公明党の遠山清彦衆議院議員が議員辞職したり、自民党の松本純衆議院議員ら3名が離党に追い込まれたりしていますよね。この手の話がバレると議員辞職や離党になる……という緊張感が、議員や秘書の間で高まっていたんです。そもそも国民には自粛を要請しているのに、示しがつきませんからね。
文春の尾行に気づかず、嘘を連発
報道などによると、白須賀議員は議員辞職はしないものの、次回の衆議院選挙には出馬しないようです。神澤も、議員辞職までは必要ないんじゃないかなと思います。何回か書かせていただいていますが、これは「白須賀議員がかわいそうだから」ではないですよ。選挙はとても重みのあるものなので、辞職したらしたで、税金も使うし、とっても大変なのです。もともと優秀な方なんですから、残りの任期はしっかり全うしていただきたいですね。
さて、文春の記事によると、白須賀議員は2月10日の18時すぎに若い女性と赤坂の高級フレンチレストランに入り、20時すぎまで1万円以上のコース料理を堪能。その後、2人で麻布十番に移動し、会員制高級ラウンジに入店したそうです。
女性とラウンジに入っていくところもバッチリ写真を撮られていますが、全然気がつかないものなんですね。このラウンジについては「席料は60分1万円から」「以前から秋元司先生ら議員仲間とよく使っている」などと書かれています。
タレコミを受けて、文春が総力を挙げて尾行したのでしょうね。週刊誌の記者たちの尾行能力は、もはや警察以上ですね。なめてはいけません。というか、最初から書かれて困るようなことはしなければいいのですが……。白須賀議員は、自分だけはマークされていないと思っていたのでしょうか。あまりにも警戒心がなさすぎます。
また、文春の直撃に対して、外出自粛要請を破ったことも20時以降のラウンジ入店も「ないですね」と嘘をついていたのも、まずかったですね。松本議員も「ひとりで銀座のクラブに行った」と嘘をついていたのがバレて叩かれていましたが、記者はちゃんと証拠を押さえた上で当ててきているんですから、さっさと認めるべきでした。
永田町の“お騒がせ議員”だった白須賀議員
もともと白須賀議員は、国会でのヤジやマタハラ、選挙妨害、外国人からの献金など、いろいろお騒がせな方ではあります。秋元司衆議院議員が逮捕・起訴されたカジノ汚職疑惑では、白須賀議員の地元事務所にも家宅捜索が入り、中国企業から100万円受け取ったことを認めています。
それに加えて、今回の夜遊び問題です。報じられたパパ活疑惑については本人が否定していますが、自民党はすぐに除名処分とすべきでした。白須賀議員は安倍晋三前首相も所属していた細田派なので、安倍前首相の意向も反映されると思います。
それに、昨年は白須賀議員の選挙区(千葉13区)の一部の自民党県議が、次の衆院選は白須賀議員では戦えないとして、鎌ケ谷市の清水聖士市長の擁立を求める嘆願書を県連に出したことが報道されています。白須賀議員は歯科医で実家もセレブのようですが、もともと人望はないのでしょうか。
それにしても、菅義偉首相は受難続きですね。自分の政策の失態などで追及を受けるなら仕方ないでしょうが、“バカ息子”や“お騒がせ議員”の問題で足を引っ張られるのはお気の毒です。こうした危機をも乗り越えてこその日本の総理大臣ですから、今後の対応に期待します。
2月17日からは、新型コロナウイルスワクチンの先行接種が医療従事者を対象に全国で始まりました。コロナの対応も含めて、国民のために働いてほしいです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。