大相撲の横綱・日馬富士の暴行事件をめぐり、貴乃花親方批判が流れ始めた――。
14日、秋巡業中の10月25日に日馬富士が幕内力士・貴ノ岩に暴行を加えるという事件が発生していたと報じられた。さらに、10月29日に貴ノ岩の貴乃花親方が鳥取県警に被害届を提出しており、今月3日には日本相撲協会の聴取に対し貴乃花親方と日馬富士の伊勢ケ浜親方は「わからない」と返答し、その時点で貴乃花親方は被害届の件を協会に報告しなかったことなども報じられた。その後のメディア各社の報道内容は、以下のとおり。
・10月25日、酒席で日馬富士が貴ノ岩に説教をしている最中に貴ノ岩のスマートフォンが鳴り、それを操作しようとした貴ノ岩に日馬富士が激怒。ビール瓶で貴ノ岩を殴打したほか、馬乗りになって何度も平手打ちを浴びせた。暴行の発端については、貴ノ岩の「もう、あなたたちの時代ではない」などの発言を受けて日馬富士が激昂したためとも報じられている。
・貴ノ岩は、「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」という重症を負った。
・日馬富士と貴ノ岩は暴行事件翌日の10月26日に和解し、握手を交わしていた。
・協会側は、11月2日に鳥取県警から連絡を受け、初めてトラブルの存在を知ったと説明。
・現在行われている九州場所直前には、協会のなかで知れ渡っていた。同場所初日前日11日に協会の臨時理事会が開かれ、事件についてすでに伊勢ヶ浜親方が貴乃花親方に謝罪したことが報告された。
・臨時理事会後、協会は14日にメディアが第一報を報じるまで、事件を公表しなかった。
・事件が発生した酒席にいた横綱・白鵬は、日馬富士が貴ノ岩をビール瓶で殴打したという報道を否定。
相撲協会の閉鎖性
すでに鳥取県警は捜査を始めており、事件の真相解明は捜査の進展を待つこととなるが、マスコミ関係者は語る。