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いずれにせよ、対応が後手に回ったと批判を浴びている協会としては、『貴乃花親方が余計なことをしてくれた』と苦々しい思いを持っているのは当然であり、貴乃花親方が混乱を招いているという情報を親密なメディアに報じさせることで、少しでも世間からの批判をかわしたいのではないでしょうか」
また、別の週刊誌記者もこう語る。
「そもそも、『事態の収拾を図る協会を、貴乃花親方が邪魔している』という言い方はおかしい。『事態の収拾』とは、何を意味するのか。『穏便に収める』という意味にも聞こえますが、殺人未遂レベルの暴行事件を『穏便に収める』ことなどできるはずがありません。すでに警察の捜査が始まっている以上、今必要なのは徹底的な事態の解明と日馬富士への厳しい処分です。
貴乃花親方としては、自分の部屋の力士が重症を負ったわけで、協会に“事態の解明”を妨げられるのを防ぐ目的で、警察に被害届を出し、その事実を協会に報告しなかったとしても、自衛のためには当然の行為でしょう。約10年前の時津風部屋の力士暴行死事件、そして取組賭博と、不祥事のたびに組織の閉鎖性が批判を浴びてきた協会ですが、貴乃花親方はそうした相撲界全体の体質に危機感を持ち、改革の急先鋒に立って各種取り組みに励んできました。そんな貴乃花親方が、批判を承知の上で“透明性のある相撲界”実現のために、“覚悟の行動”に打って出ているのです」
日本の国技・相撲界の品格が今、問われている。
(文=編集部)
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