片山さつき新大臣、安倍政権の「醜聞」の火種か…稲田朋美を総裁特別補佐に大抜擢の裏事情
稲田朋美と片山さつきの微妙な関係
今回の初入閣は12人で、12年の第2次安倍内閣発足後では最多となりました。紅一点は、女性活躍担当大臣やまち・ひと・しごと創生担当大臣などを兼務する片山さつき議員です。
片山大臣といえば性格がキツいことで知られていますが、それを裏付けるようなエピソードには事欠かないようです。記者たちは「狙うは片山さつき」とも言っているようで、永田町では「うるさいから、とりあえずポストをあてがっておいた」「実際、まち・ひと・しごと創生なんて、とてもじゃないが無理でしょ」といった声が聞こえてきます。
小泉進次郎議員の後任として自民党の筆頭副幹事長に就いたのは、元防衛大臣の稲田朋美議員です。稲田議員は、総裁特別補佐という役職にも就任しています。実は、官邸サイドは稲田議員を再入閣させたかったようですが、片山大臣と並べられない、つまり仲が悪いから、苦肉の策で党の要職に就けたようです。言い換えれば、相変わらず安倍首相のお気に入りだということですね。
今回の内閣改造では、そのほかにも「論功行賞的な人事がたくさんあるなぁ」という印象です。秘書仲間の間では、「在庫一掃セールだね」「棚卸しって感じ」との意見が圧倒的に多いです。また、「やる気ないない内閣」「ヘイト内閣」などと表現する人もいました。得意分野の政策を持っている議員や、いわゆる族議員は半分くらいの印象で、「ごった煮内閣」ともいわれています。
「とりあえず当選回数などの条件が揃っていて、派閥から推薦のあった議員たちにポストを割り当てた」という印象しかありません。
ある重鎮の秘書は、「自民党は内部固めを重視したのでしょう。安倍さんは改憲などで歴史に名を残したいから、自民党内での求心力を重視してきました。今回も、反対分子の芽をつんでおく、という意味だと思う」と分析しています。その通りでしょう。
ただ、その中でも、一億総活躍担当大臣や内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策など)などを兼務する宮腰光寛議員は適任だと思いました。一般的な知名度こそ低いですが、宮腰議員は農林水産関係の族議員の重鎮として知られており、自身の選挙区では票になりそうにない沖縄や北方領土の問題にも、若い頃から取り組んでいました。北方領土問題に長年かかわってきた政治家として、北海道の議員の中には敬服している人もいます。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。