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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

杉田水脈議員、国会で「あっち行って!」と怒鳴り口論…片山さつき大臣、意外に人気な素顔

文=神澤志万/国会議員秘書
杉田水脈議員、国会で「あっち行って!」と怒鳴り口論…片山さつき大臣、意外に人気な素顔の画像1自民党の杉田水脈衆議院議員(写真:日刊現代/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 2月14日のバレンタインデーはいかがお過ごしでしたか? 神澤は国会で毎年恒例の「プレゼント行脚」から解放されて、のんびりできました。神澤の今のボスは、合理的な「気配り不要派」なのです。そうはいってもいただくことはありますが、以前はプライベートの時間を削ってショッピングに出かけなくてはならなかったので、とても大変でした。

 そのバレンタインデーの2日前の12日午後、ちょっとおもしろい出来事がありました。10時過ぎに立憲民主党の有田芳生参議院議員がツイッターで「午後3時以降、ある自民党女性衆議院議員をめぐって、注目すべき情報が流れるはずです」と発信したのです。

 私たち議員秘書は、普段は国会議員のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をチェックすることはあまりありません。単純に忙しいからですが、今回は「この女性議員って誰?」との問い合わせが相次ぎ、各事務所は事情がわからないまま対応に追われることになりました。

 ようやく、秘書仲間のひとりが有田議員のツイッターの件を教えてくれましたが、それでも誰のことかはわかりません。知り合いの記者さんたちも「わからない」と言うし、秘書仲間で「片山さつき大臣しか思い浮かばないけど、参議院だしねぇ」「杉田水脈議員かなぁ」などと話していたら、案の定、杉田議員に対する名誉毀損訴訟が発表されました。あまりにも「あり得そうな内容」だったので、永田町はそれ以上盛り上がらなかったのが現実です。

「あっち行って!」「お前こそ!」と小競り合い

 もちろん、杉田議員は以前から“お騒がせ”案件が多く、トラブルメーカーであることは事実です。12日の予算委員会でも、野党の質問時間に応援議員席にいた野党議員に対して、「どいて!」「あっち行って!」などと怒鳴り、野党議員が「なんの権限で発言しているんだ!」「お前こそあっち行け!」と言い返して小競り合いになっています。怒鳴った相手は、杉田議員がかつて在籍していた政党の議員でした。

 応援議員席は国会議員であれば誰でも着席できますが、「与党議員の質疑のときは与党議員優先」「野党議員の質疑のときは野党議員優先」という暗黙の了解があります。規則で定められているわけではありませんが、「どいて」などと言うのはあり得ない行為です。

 国会議員なのですから模範になる言動をしていただきたいものですし、女性がこういう理不尽なキレ方をすると、すぐに「更年期」「ヒステリー」などと言われてしまうので、それも残念です。

疑惑の片山大臣の“意外な一面”とは

 杉田議員以上のお騒がせ議員といえば、片山さつき内閣府特命担当大臣です。本当に話題が絶えず、今や週刊誌のレギュラーになってしまっていますよね。2月7日に発売された「週刊文春」(文藝春秋)では元秘書らによる「2000万円融資口利き」疑惑が報じられ、片山大臣は文藝春秋に抗議文を送ったほか、刑事告訴も検討しているそうです。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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