Sie sei schon „so oft kontrolliert worden in elf Jahren Skisprung, und ich wurde kein einziges Mal disqualifiziert. Ich weiß, mein Anzug hat gepasst“, sagte Althaus entrüstet: „Wir haben uns so darüber gefreut, dass wir einen zweiten Wettkampf hier bei Olympia haben. Die FIS hat das mit dieser Aktion zerstört.“
「11年間の競技生活を通じて、何度もスーツのチェックを受けており、私は失格になったことはない。自分はルールに沿ってきた」
「私は自分のスーツがぴったりだと知っています。2度目のオリンピック(に参加できたこと)はとてもうれしかったです。FIS(国際スキー連盟)はこの行動でそれを破壊しました」
独「Berliner Zeitung」紙は7日(現地時間)、記事『Anzug-Farce: So wird das Frauen-Skispringen zerstört』(スーツの茶番劇)を公開し、北京冬季オリンピックのスキージャンプ混合団体で失格となったカタリナ・アルトハウス選手の嘆きを冒頭のように伝えた。同国と日本、オーストリア、ノルウェーの選手が相次いで失格となり、物議を醸した同種目。中でもドイツの怒りは頂点に達している。
日本では高梨沙羅選手が決勝1回目のジャンプ直後に、スーツ規程違反で失格に。その結果、日本チームは決勝2回目進出ギリギリの8位まで後退したが、高梨選手が気迫の2回目のジャンプで98.5メートルを飛び、小林陵侑選手ほかチームメイトの好ジャンプもあって、最終的に4位となった。
従来と異なる検査を実施した?
しかし、ドイツチームはアルトハウス選手の失格で、決勝2回目に進出することができなくなった。競技終了直後から、ドイツ各紙はドイツチームの怒りの声を伝え続けていた。
独全国紙の「Frankfurter Allgemeine Zeitung」は7日、記事『Warum Katharina Althaus disqualifiziert wurde』(カタリナ・アルトハウスが失格になった理由)を公開。スーツ管理の責任者が「ボディーとスーツの余裕が最大3センチメートル以下となるよう確認してきたこと」に触れた上で、シュテファン・ホルンガッハー監督が「茶番だ。彼らはオリンピックで突然(従来と)異なった検査を始めている」とFISの検査官を非難したことを伝える。ドイツチームはオーストリアチームと緊急協議し、共同抗議を検討したという。
前述の「Berliner Zeitung」紙ではドイツスキー協会(DSV)スポーツディレクター、ホルスト・ヒュッテル氏が「スキャンダラスなことは言うまでもなく、非常に疑わしいと思う。誰もそれを理解できない」と怒りをあらわにしたことも報じた。一連の独メディアの報道に対し、ドイツ国内の各ニュースサイトのコメント欄は以下のように大荒れの状況だ。
「Olympia ist langsam ein Witz. Es ist Zeit, diesen Kommerzzirkus abzuschaffen.」(オリンピアはジョークになり始めている。この商業サーカスを終わらせる時だ)
「Mannschaftswettbewerbe beim Individualsport Skispringen sind ohnehin ein Witz」(スキージャンプの団体は冗談だ)
「Das riecht sehr nach gezielter Ausschaltung von Konkurrenten! Weiß man schon etwas über die nationale Zusammensetzung des Schiedsgerichts?(Zudem: Eigentlich sollte das Material doch VOR dem Wettkampf kontrolliert werden, oder?)」(競合チームの排除ではないですかね?また競技をする前にスーツをチェックする必要があるのでは?)
中国に対する侮蔑的な表現も散見された。こうした侮蔑的な投稿に対し、「スーツの検査はFISが担っているので中国は関係なく筋違い」と指摘する声も上がるなど、ドイツ世論にも混乱が見られる。
なぜ女子選手だけ失格になったのか?
FISの公式サイトなどで公開されているジャンプスーツの規定は以下の通りだ。
「ジャンプスーツはすべての箇所で選手のボディーにぴったり合うものでなければならない。直立姿勢でスーツ寸法はボディー寸法と一致しなければならず最大許容差はスーツのあらゆる部分においてボディーに対し最低 1センチ、最大3センチ(女子は最低 2センチ、最大4センチ)とする」
独メディアの報道では、北京オリンピック以外のW杯などでもこの規定を守って着用していたスーツが突如規定違反となった点、失格となったのがすべて女子選手だった点などを指摘する声が多い。一部報道では「会場が高地にあり、気圧や寒さの影響で選手の水分不足や筋萎縮が生じ、スーツが不適格になった」などとする報道もある一方、前述のドイツ各紙のように「ドイツチームは水分摂取を含めた体重管理は厳密に行われていた」と指摘する意見も続出しており、真相は“藪の中”だ。
8日現在(日本時間)、北京五輪のスキージャンプ競技はまだラージヒルが残っている。今後の競技にも関わる重要な懸念事項でもある。検査の妥当性についてFISの早急な調査が必要ではないのだろうか。