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政治経済はどうなってる? 近くて遠い韓国“他人の餅” 第8回

アニメにアイドル…日本のサブカル、韓国に浸透の理由と舞台裏〜オタクが切り開く日韓友好

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●日本と韓国の文化の架け橋になるか

 韓国のオドックたちはネーミングのセンスも独特で、本家日本のオタクからすれば、かなりイケていないかもしれないが、それも仕方がない。韓国では、まだオドックの歴史が短く、閉鎖的である。何よりも、彼らは外国、それも日本のものを受け入れる立場であるため、社会的にも否定的な立場に追いやられがちだ。韓国社会の主流派とのコミュニケーションも難しく、日本の大衆文化は、数ある文化芸術ジャンルの中でも下位と扱われるため、オドックといえば、非生産的で、ただ現実逃避をする「負け犬」という認識がいまだに漂う。

 その一方で、今や韓国のアイドルや芸能人が、テレビで日本のサブカルチャーの特定作品やキャラクターのファンであることを堂々と公言したり、『進撃の巨人』が社会現象にまでなったりする。その波及効果は大きい。最近は韓国社会も個人の嗜好を認めようとする雰囲気になりつつあるため、オタクに対する悪いイメージも、たいぶ緩和されつつある。ごく普通の社会人が、適度な範囲内で日本のサブカルチャーを楽しむのは、趣味として理解しようとする動きもある。

 それだけに思うのだ。何か起きるごとに関係が悪化する日韓だが、もしかすると雪解けのカギを握るのは、オドックたちなのではないかと。彼らが韓国社会で認知され、明確なポジションを確立したとき、韓国社会の対日観にも変化が起こるかもしれない。オタクが日韓関係を好転させる。想像するだけで、それもまた愉快痛快ではないか。
(取材・文=李ハナ)

BusinessJournal編集部

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