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不穏な動きを察知した民生委員と役所によって、地方に住むAさんの親類縁者が探し出され自宅に乗り込んだ。
「家財道具はすっかり処分され、さらに父親が医学部の教授をしていたAさんはかなりの資産家だったのですが、貯金残高がほとんどなくなっていたそうです。減っていた額は数百万どころか数千万単位です。貯金をどうしたのかヘルパーを問いただしたところ、『Aさんに頼まれて処分した』との一点張りです。Aさんに確認したのですが、1年近く病室に縛り付けられていた影響で認知症が進み、意思確認ができなくなっていました」(同)
昨今、富裕層の間では、公的の介護サービスではなく、介護保険適用外のヘルパーを頼むことが増えているという。しかし、このような悪いヘルパーに当たれば、病院に入れられて、挙げ句は認知症を理由に母屋を乗っ取られ、全財産も奪われかねない。
結局、Aさんは退院して家に戻ってきたが、完全に判断能力がなくなった状態で、まもなく親戚に看取られ、八王子の病院で静かな最期を迎えたという。
ちなみに先のヘルパーは、同様の手口で高齢者の財産を横領したとして、横浜などで裁判を起こされている。
猫もしゃくしもヘルパーになるような時代だからこそ、自宅に上げる以上は十分警戒してかからなければいけない。
(文=編集部)
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