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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

大手銀行のATM激減で進行する“ずっと硬貨が下ろせない”問題が深刻化

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト
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 どんな手を使うにしろ、カードをATMに入れて数字を押せばハイ完了、という時代に比べると、なんとも難儀なことだ。引き出しだけではない。この先、もしコンビニATMがすべての銀行のATMに取って代わっていくと、自分では下ろせない小銭が日本中でどんどん増えていく。さらには、この先支店の窓口も縮小されれば、貯金箱の小銭を預けることもままならなくなる。銀行がその方向に進む以上、利用者の我々にそれを解決できる妙案はない。

 現金をなくそうとする銀行と政府は、この下ろせない硬貨問題をどう考えているのだろう。「大丈夫です。たとえ下ろせずとも、最後は公の活動のために有益に使わせていただきますから、安心してくださいね」なんて、まさか言われはしないと思うのだが。

(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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