ビジネスジャーナル > マネーニュース > 今どき「金券ショップ」活用術とは?
NEW

今どき「金券ショップ」活用術!ネット購入もあり!新幹線乗車ならJR株主優待券が超得

文=ますだポム子/清談社
【この記事のキーワード】, , , ,
今どき「金券ショップ」活用術!ネット購入もあり!新幹線乗車ならJR株主優待券が超得の画像1
金券ショップの様子(「Wikipedia」より/Benzoyl)

「令和元年はキャッシュレス元年」と言われ、街のあちこちで現金を使わないシステムが広がりを見せている。そんな時代において、紙の「商品券」や「金券」は、まさに前時代の遺物。昭和世代にとっては馴染みのある存在だが、今や目にする機会はめっきり減った。

 それでも、街中には金券を取り扱う店が多数存在している。つまり、紙の金券には、まだまだ需要があるということだ。そこで、現在の金券の流通事情やキャッシュレス時代にお得な金券の使い方などを、ファイナンシャルプランナーの山本麗子さんに教えてもらった。

進化する金券ショップの今

 今や1人1枚のクレジットカード所持は当たり前となり、スマートフォンの中には「PayPay」や「LINE Pay」などのキャッシュレス決済アプリをインストールしている人が大半だ。カードやスマホさえあればなんでも買えてしまうご時世で、現金はおろか金券や商品券などを使う機会は激減している。しかし、それでも紙の金券の需要は一定数あるという。

「金券ショップで購入する場合、定価以下で買えるのが最大の魅力です。クレジットカードやキャッシュレス決済のポイント還元は後日ポイント付与されるものが多いですが、金券は買うときにその場で購入額から割り引かれるため、メリットが感じやすいですね。また、現物が手に取れる安心感も金券ならではといえます」(山本さん)

 しかし、金券は入手までに手間がかかるという欠点がある。少しでもお買い得な商品を手に入れようとすると、格安で売られている店舗に足を運ぶ必要があり、結果的に時間的なコストがかかってしまう。その手間を解消するために、最近ではオンラインで購入できる金券ショップが増えてきているという。

「金券ショップがネット通販も行っている場合が多いのですが、同一の商品でも店舗とオンラインでは割引率が異なる場合があるので、そこを理解した上で購入を検討してください」(同)

 オンラインでは割引率が変わるだけではなく、代金を支払う際に生じる手数料やショップから送られてくる際の送料など、思わぬ出費がかさむ可能性もある。やはり、「よりお得に買いたい!」と望む場合は店舗に足を運んだほうがよさそうだ。

金券ショップで買うべき商品とは?

 いまだに金券の需要は根強いものの、やはり時流はキャッシュレス。そのため金券も、より便利なサービスに吸収されたり形を変えて流通したりしているという。

「『パスネット』など交通系のプリペイドカードは交通系ICカードの登場で製造が終了し、今ではショップでも取り扱われていません。また、『図書券』と『図書カード』も製造が終わり、今はQRコードを利用した『図書カードNEXT』というサービスになっています」(同)

「図書カードNEXT」は、支払い時にカードの裏面に印刷されたQRコードを端末で読み取るサービスだ。紙の図書券や磁気式の図書カードとは違い、QRコードで決済から残額管理まで行える。さらに、2018年からは贈り手は企業・法人向けのみだが、QRコードのみをオンラインでやりとりするサービスも登場し、カード本体すら必須ではなくなってきている。

 かつて定番だった金券が姿を消していくなか、今でもショップで買うとお得な金券もあるという。

新幹線の乗車券を金券ショップで買うという人は多いと思いますが、そういう人にオススメなのがJRの株主優待券です。JR東日本、JR東海、JR西日本の各社で割引率は異なりますが、優待券1枚で片道運賃が1~5割も割り引かれます。さらに、株主優待券は回数券と違って『利用不可期間』がないため、お盆や年末年始などの繁忙期にも使うことができます。同じ交通系では、各航空会社の株主優待券も似たような割引が適用されるのでオススメですよ」(同)

 本来、株主でなければ手に入らないというだけでも希少性が高く、お得さが感じられるが、最大5割という割引率の大きさもありがたい。旅行好きの人や出張が多いビジネスパーソンなど、遠方への移動が多い人にとっては利用価値が高いだろう。

 さらに、山本さんは「遠方、なかでも海外へ出向く機会が多い人には、併せて知っておいてほしい金券ショップの利用方法があります」と言う。

「金券ショップでは、外貨の両替を行っている店舗も増えています。しかも、タイミングによっては銀行や空港よりレートが良い場合があるため、非常にお得ですよ」(同)

都心の金券ショップが狙い目な理由

 新宿などの繁華街は人が多い分需要も多く、各店の競争が激しいという。そのため、金券を買うなら都心部の店が狙い目なのだそうだ。

「ジャンルにもよりますが、競争の激しい地域には価格を安く設定しているお店が多いですね。また、使用期限が迫っているチケットも安くなっていることがよくあります」(同)

 さらに、もっともうまく使いこなすコツは「常に情報を集めて、ほかの割引サービスと比較検討すること」と山本さんはアドバイスする。

「たとえば、先ほど『新幹線は株主優待券を利用して購入するとお得です』とお伝えしましたが、株主優待券がどんな状況下でももっとも安いというわけではありません。早く予約することで割り引かれる『早得割』や、宿泊料金と往復乗車券を併せてお得になるサービスなどもあります。乗車区間、予約から乗車までの期間、宿泊の有無など、状況に応じて使い分けることが大事です」(同)

 手っ取り早くお得度を実感できる割引率を盲信し、なんでもかんでも金券ショップが最安値だと思うのは危険なのだ。金券、商品券、クレジットカード、各種決済サービス、さらに現金を含めて、もっともお得な「支払い方」を常に比較することが、キャッシュレス時代に求められる賢い消費者像といえるだろう。

(文=ますだポム子/清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

今どき「金券ショップ」活用術!ネット購入もあり!新幹線乗車ならJR株主優待券が超得のページです。ビジネスジャーナルは、マネー、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!