しぐさ、クセ、食べ方、お金の使い方。そうしたものから「品のよさ」「育ちを良さ」を感じられる人がいる。
隅々まで洗練されていて、何気ない立ち振る舞いにも上品さがある。そんな上品さを持っていると、印象も良くなるだろう。では、そんな印象を生む行動・言動とは一体どういうものなのか。
それを教えてくれるのが『育ちのいい人が身につけているちょっとした習慣』(菅原圭著、河出書房新社刊)だ。本書には、立ち振る舞いから、しぐさやクセ、食べ方、お金の使い方などさまざまなシチュエーションでの「品のいい行動」が紹介されている。ここでは本書から「お金の使い方」を取り上げよう。
時には素直におごってもらう
「今日は私にご馳走させてほしい」と言われたとき、相手に借りをつくりたくないという思いから、その申し出を断ってしまうことはないだろうか。
ただ、時には素直に「それではお言葉に甘えさせていただきますね。ご馳走さまでした」と言って、おごってもらうと相手から好印象を受ける。もちろん、「おごってもらうのが当たり前」という態度はNGだ。
「安かろう悪かろう」の買い物はしない
物価高が叫ばれる昨今、買い物をするときにまず見るのは値段という人も少なくないだろう。そして、セールや安売りをしているときには、つい多めに買ってしまうことも。
しかし、「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安いものの品質は、値段相応であることが多い。また「安さ」だけを見ていると、必要のないものまで買ってしまうこともあるだろう。
育ちのいい人の買い物は、そうはならない。本当に必要なもの、品質に納得がいったものだけを買う習慣を身につけているからだ。
レジでお金を放り出すように渡さない
レジでお金を支払うときに、クシャクシャになったお札を放るようにして出す。これもNG行動だ。
育ちのいい人は、お金の扱いかたにも品がある。お金を入れるトレイにお札をそろえて入れ、その上にコインを乗せるなどして、きれいな仕草でお金を渡す。お金を雑に扱うと品がない印象が残るので、要注意だ。
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品のよさはちょっとした行動や仕草、習慣によって生まれる。
本書にはたくさんの「ちょっとした習慣」が掲載されているので、まずはこのうちのいくつかに気をつけてみよう。そうした積み重ねが、あなたを付き合っていて気持ちのいい人に変えていくはずだ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。