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給与の振込口座で貯蓄するのは禁物…財形貯蓄と積立定期預金が最強な理由

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 私たちが生きていく上で「お金」の問題は避けて通れない。だからこそ「老後2000万円問題」が話題になるし、老後を見据えてお金を貯めておかなければいけないという意識も芽生える。ただ、貯金しようと思ってなかなかできない、つい使ってしまって貯まらない、など貯金が苦手な人もいる。そんな人でもお金を貯められるコツはないのか。

 『得する会社員 損する会社員-手取りを活かすお金の超基本』(川部紀子著、中央公論新社刊)の中に、給与からしっかり貯金する術が掲載されている。本書は会社員を対象に、給与明細の読み方や「手取り」から貯金を作る方法、緊急時に備える方法、投資の知識などをファイナンシャル・プランナーの著者が教えてくれる一冊だ。では、本書に書かれている貯金のコツについて紹介しよう。

貯蓄口座は給料口座とは分けよう

 著者いわく、意外と多いのが給与の振込口座にそのまま残す形で貯蓄をしている人。しかし、本気で貯金をしたいなら給与口座を使うのはNG。口座にあるお金は「貯めたお金」ではなく、たまたま使わずに済んだお金、つまり「残ったお金」だ。だから、ちょっとしたイレギュラーで使いやすく、お金がなかなか貯まらないという状態になりやすい。

 貯金をするなら、普段使うお金と混ざり合うことにない、引き出しにくい仕組みで貯めることを著者はすすめている。

定番の「先取り貯蓄」はやはり強い!

 貯金をするコツとして、最初に挙がるのは「先取り貯蓄」だ。貯金術としては定番中の定番だが、やはり効果は高い。その方法は、振り込まれた給料から貯金分を別の場所に移動し、残ったお金で生活をするというもの。先に移動してしまうのだから、「今月はお金が残るだろうか」とストレスを溜めることもなく、心身とも健康に貯金ができる。

 では、「先取り貯蓄」の手段にはどのようなものがあるのか。そのキーワードは「天引き」「積み立て」。本書では、給料から毎月一定額を天引きし、会社が提携している金融機関にお金を預ける「財形貯蓄」制度がおすすめされている。また、会社に天引きできる貯蓄制度がなければ、給料が振り込まれる口座から指定した日に自動的に積み立てられる「積立定期預金」を活用しよう。

 そして重要なのが「すぐに」申し込むことだと著者は述べる。お金を貯める気があるなら、あれこれ考える前に申し込んでおかないと、数か月、数年と経っていってしまう。そして、給料日の直後に何よりも早く引き落としされるように意識して日にちを選択することが貯金への第一歩となる。

 ◇

 前述のように「先取り貯蓄」は貯金術の中でも基本中の基本だが、やはり基本となるだけあって取り組みやすく、効果も出やすいはずだ。何かと安定しない世の中だからこそ、少しずつ蓄えを積み重ねていくことが、安心できる未来につながる。つい散財をしてしまったり、何にお金を使っているのか分からないという人は、先を見据えて、お金の使い方を一度見直してみてはいかがだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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