「必死に頑張っているのに会社で評価されない」「仕事量の割に結果が出ない」
などなど、自分の能力や、職場での評価に悩んでいる人は多いはず。
でも、これだけは断言できます。
ある種の「天才」を除けば、「仕事がデキる人」も「デキない人」も能力はさほど変わりません。では、両者を分けるものは何なのでしょうか?
『仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない!』(上野光夫/著、フォレスト出版/刊)は、「きれいごと」という言葉を使って、この点を説明しています。
それによると、会社などビジネスの現場には古くから「正しい」とされているものの、鵜呑みにしてしまうと仕事の効率が落ちたり、成果が出なくなったり、社内で評価されなくなったりする「きれいごと」があるようです。
■「頑張れば誰かが評価してくれる」
「仕事は愚直にやっていれば誰かが見てくれていて、絶対に評価してくれる」
こんなことを言う人はどこの職場にもいますよね。でも、実際は他者からの評価を決めるのは結果。愚直にやっているだけでは誰からも評価されません。
ただ、結果といっても大小さまざまです。大きな結果は出せなくても「会議で誰よりもたくさん意見を言う」「新入社員の教育を誰よりも熱心にやる」といった小さな結果なら出せるかもしれません。小さいながらも他の人がやらないことを探して、そこに力を注いで注目を集めるのが、会社で評価されるポイントです。
■「置かれた場所で咲けばいい」
これは会社で左遷されたり、部署異動で望まない部署に配置された人に対しての励ましとしてよく使われるフレーズ。しかし、これも鵜呑みにしていてはいけない言葉です。
左遷されたり、出世コースから外れた異動をさせられるということは、会社の自分への評価はそれほど高くないことを意味します。出世したいのであれば「置かれた場所で咲けばいいか」などと悠長なことを考えている場合ではありません。
今まで以上に会社に貢献して、望むポストに返り咲くことを目指すなり、転職して望む環境を手に入れるなり、今すぐ自分の行動を変える必要があります。
■「精神論では結果を出せない」
ロジカルさが重視される企業では、「精神論」は否定的にとらえられがちです。確かに精神論が行き着く先が無意味なシゴキや体罰であればそれは大問題なのですが、「精神力」は仕事において、やはり重要なもの。
自分にはハードルが高すぎると思う仕事に臨む時や、新しいアイデアを考え出さないといけない時など、手持ちの技術やノウハウだけではうまくいくかわからないこともビジネスにはあります。そんな時は、いかに自分の気持ちを奮いたたせられるかが勝負。精神論が全てまちがっているわけではないのです。
今回取り上げたような「きれいごと」は、私たちの職場のいたるところに潜んでいます。それらに気づき、対処していくことが仕事力アップの早道。
本書にはそんな「きれいごと」が集められていますので、新入社員もベテラン社員も参考にしてみると役立つ発見があるはずです。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。