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「男性講師の方が、『これからのサラリーウーマンは、かくあるべし』などと、『サラリーウーマン』という言葉を連発していたのです。『これって、本当に正しい使い方なのかな』と気になって、モヤモヤしてしまいました」(Gさん)
現在、「オフィスレディ」を示す「OL」は「差別を連想させる」として、「女子社員」と言い換えられている。「ビジネスマン」も「ビジネスパーソン」とされることが多くなったが、「サラリーウーマン」や「サラリーパーソン」という言葉は聞き慣れないため、違和感があるのは事実だ。
さらに耳を疑うのが、「ハイクラス求人」を謳う転職サイトに登録したKさん(42歳・男性)が出会った、転職エージェントのケースである。初めての打ち合わせの際、エージェントの口から飛び出たのは、驚愕のカタカナ英語だった。
「開口一番、『当社では、エスタブリッシュメントなジョブをご紹介しております』と言ったので、『ここはダメだ』と思いました。アメリカなどの英語圏では、エリートのことを『Established Job』と言うこともありますが、『エスタブリッシュメント』は名詞で『支配階級』を意味するので、『エスタブリッシュメントなジョブって、どんな仕事だよ』と思ってしまいました」(Kさん)
時代によって、言葉の用法は変化していくものだ。とはいえ、あまりにトンチンカンな使い方をすると、失笑を買うだけでなく、仕事上の信頼も失いかねないということは、肝に銘じておく必要がありそうだ。
(文=オオノ・ヨーコ)
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